テーブルの塗装直しはDIYでできる!必要な道具や手順、そのほかの補修方法も紹介!
テーブルの使用年数が経過すると、色落ちや塗料の剥がれ、ぐらつきなどの症状が出てきます。DIYでテーブルをアレンジすれば、新品同様の姿に戻したり、新たな見た目のテーブルに変えることが可能です。
テーブルの塗り直しは、手順を踏めば初心者でも決して難しくはありません。今回の記事では、テーブルの塗装直しの手順を紹介します。また後半では、劣化したテーブルによく見られる症状への対処法も紹介します。使用年数の経過したテーブルを塗り直してまだまだ使いたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
テーブルの塗装にはどのような種類がある?
テーブルに使用できる塗装の種類は大きく分けて4種類あります。
ウレタン塗装
オイル塗装
セラウッド塗装
UV塗装
テーブル塗装には種類があり、塗装の種類で特徴や使い方が異なります。それぞれの塗装についてみていきましょう。
ウレタン塗装
ウレタン塗装は合成樹脂でできた塗料を使い行います。特徴は塗装後に綺麗なツヤができることと、乾くと塗装した表面に塗膜によって層ができるので汚れや傷に強くなります。
耐久性が上がる特性があるので、特に傷が付きにくいテーブルに仕上げたいときにはこのウレタン塗装がおすすめです。
オイル塗装
塗装後にツヤがでず、マットな仕上がりになるのがオイル塗装です。テーブルの素材の色合いや風味をそのまま生かす塗装を行いたい場合には、オイル塗装を選びましょう。特に木材との相性が良いのが特徴です。
木目を強調したり、木材の質感を活かしたテーブルに仕上げたいならオイル塗装を選びましょう。ただ、汚れや傷にはあまり強くないので塗装後の取り扱いには注意してください。
セラウッド塗装
セラウッド塗装とは、セラミックのナノパウダーでできた塗料を使用する方法です。塗装後は、ウレタン塗料より素材の質感を引き出せ、さらにオイル塗料以上に汚れや傷に強くなります。
水や日光による劣化が進みにくくなるのも特徴です。テーブルの耐久性が上がるので、日々のお手入れやメンテナンスが少なくて済む利点も持っています。
また、シックハウス要因を持たない安全性の高い塗料として認定されています。「日々の生活で使用頻度の高いテーブルなので安全面にも気を配りたい」という人にもおすすめです。
テーブルの塗り直し手順
仕上がりも綺麗に、長く色合いや風味を持たせたいのならきちんとした手順を押さえて塗装を行いましょう。おおまかな塗り直しの手順は次の通りです。
紙やすりで研磨
ワイピングを塗布
いよいよ塗料で塗装する!
塗料によっては何度か塗る・重ね塗りも
それでは実際にテーブルの塗り直しの手順を解説していきます。
紙やすりで研磨
初めに、紙やすりでテーブルの塗装部分を丁寧に研磨しましょう。まず紙やすりの番手(紙やすり裏面に書いてある#から始まる数字のこと)は#80~#120番を選び、テーブルの元の塗料を剥がしていきます。
次に、番手#240~#320番の紙やすりでテーブルの塗装面を均一に整えましょう。塗装部分の研磨が済んだら、研磨の途中で出たヤスリの粉を濡れたタオルで丁寧に拭き取って下さい。タオルの毛がテーブルの塗装面に残らないように注意しましょう。
ワイピングを塗布
次に研磨が済んだテーブルにワイピングを塗りこみます。ワイピングとはテーブルの材料である木材の導管(木が水を体内に吸い上げ、水を通す役割をしていた部分)を埋める作業のことを指します。ワイピングを行うことで、木目を美しく見せることができるのです。
ワイピングを塗り終えたら乾いたタオルで拭きましょう。ワイピングを木材に刷り込んでいくイメージで拭くとよいです。
いよいよ塗料で塗装する!
上記の下準備が済んだら塗料で塗装を行います。塗装方法は、塗料によってそれぞれ細かい違いがあるので、それぞれに分けて解説します。
ポリエステル塗料
ポリエステル塗料は主成分と硬化剤が分かれた『2液型塗料』として販売されていることが多いです。近年では主成分と硬化剤が混ざった『1液型塗料』も発売されるようになってきました。今回紹介するのは『2液型塗料』の塗装法です。
①塗装
ポリエステル塗料が入ったスプレー缶をよく振り中身の成分を混ぜ合わせます。スプレーを吹きかけて塗装します。この際にムラができないように均一にスプレーをしていきましょう。
②乾燥
10~20分程の短い時間で乾燥します。風の通りが良い場所で行いましょう。
③塗装と乾燥を繰り返す
乾燥が終わったら上記の①と②の工程を繰り返します。後2~3回繰り返したら充分な仕上がりになります。
ウレタン塗料
比較的簡単に塗装が行えるウレタン塗料の工程です。今回は水性ウレタン塗料について解説していきます。
①塗装
刷毛を使って塗料を塗ります。
②乾燥と研磨
風の通りが良い場所で乾燥させます。乾燥時間は塗装品により異なりますが、およそ60分~90分程です。しっかりと乾かしたら、番目#600の紙やすりで丁寧に磨きましょう。磨いた後は、やすり粉を濡れたタオルで拭き取ります。
③塗装・乾燥・研磨を繰り返す
1度目の工程が終了したら、もう2回程塗装から研磨までの工程を繰り返します。3回行うと充分にツヤが付き、色もはっきりとした仕上がりになります。
オイル系塗料
オイル系塗料の工程は以下の通りです。
①1度目の塗装を行う
刷毛や布を用いて塗料を塗ります。1度目の塗装の際、オイル系塗料は塗装面にどんどん染み込みますが気にせずに塗り続けましょう。
②乾燥をさせる
乾燥場所は日陰で風の通りが良い場所を選ぶようにしましょう。乾燥にかかる時間は塗装物の大きさにもよりますが、半日から3日程かかります。
③2度目の塗装を行う
乾燥が済んだら、2度目の塗装を行います。1度目と比べると塗料の染み込みが少ないので塗りすぎに注意しながら塗装しましょう。塗装が済んだら、今度は乾燥させずに耐水ペーパーを使い丁寧に研磨して下さい。
④最後の仕上げとしてオイルを塗る
①~③の工程が済んだら塗装面に薄くオイル塗料を塗って完成です。
ポイントは少量のオイル塗料を薄く塗ることです。塗り終えたらすぐにタオルで拭き取りましょう。
塗料によっては何度か塗る・重ね塗りも
上記で紹介したように基本的には塗装は何度か繰り返す場合が一般的です。重ね塗りを行うことで塗料が綺麗に染みわたり、仕上がりも美しくなります。
テーブルを塗り直すときの注意点
塗装をする際にいくつか注意点があるので紹介します。
マスクをする
塗料が肌につかないよう準備
換気に注意する
周囲を養生する
まず、塗装をする際は塗料の薬品の臭いを直に吸わないためにマスクをつけましょう。塗料が直接肌につかないように、長袖の服と軍手も忘れずに着用しましょう。
作業場所は屋内が望ましいですが、場所を確保できない時は屋内でも構いません。ですが必ず換気をして、塗料が部屋に飛び散る場合も考えてしっかりと周囲を養生して行いましょう。もちろん屋外でも可能な限り養生して下さいね。
そのほかのテーブルの経年劣化を直す方法
塗装以外でもテーブルの経年劣化を直す方法を紹介します。
中には簡単に短時間で完了するものもあるので是非チェックしてみて下さい。
テーブルのぐらつき
まず、ネジが緩んでいる場合は工具を使って締めなおしてください。脚の高さを微調整できる製品もあるので、説明書などを確認したうえで再調節しましょう。脚の高さを調節できない場合には、ぐらついている脚元に薄い板などを敷いて高さを整えてください。
キズを治す方法
木材のテーブルであれば、傷かくし用の補修テープが売られています。傷にテープを貼って補修ができます。テープを貼った面はやはり目立ってしまうので、あくまでもこれ以上傷が広がらないように防止する目的で使用しましょう。
ビニール製のマットをテーブル全体に敷いてしまうことで、傷を目立ちにくくするだけでなく、さらにキズがつくのを防ぐこともできます。ビニールマットなら、木製のテーブル以外にもおすすめです。
テーブルのへこみを直す方法
浅いへこみの場合は、濡れた布巾をへこみ部分にしばらく置きます。すると木材が水分を吸い取り膨らむので、へこみが目立ちにくくなります。
深いへこみには濡れた布巾の上からアイロンを押し当てます。10秒程でアイロンを離しましょう。温めることで深いへこみも目立ちにくくなるのです。仕上げがオイルのテーブルにのみ使える対処法ですので、注意しましょう。
天板の割れを直す方法
天板の割れを直すには蜜蝋(ミツバチの巣を溶かして固めたもの)を使います。蜜蝋を割れた部分に塗りこみます。割れ目がなくなるまでしっかりと塗りこみましょう。
次に布巾を割れた部分に置き、上からアイロンを当て蜜蝋を溶かします。蜜蝋が溶けて割れがなくなっていたら完了です。まだ割れ目が残っているのなら、何度かこの工程を繰り返しましょう。
テーブルの塗り直しやメンテナンスで、長持ちさせよう!
テーブル塗装のDIYについて詳しく紹介しました。テーブルは自分で塗装を行ったり、簡単なメンテナンスをしたりすれば長持ちします。今回の記事を参考に、大切な思い出があるテーブル、お気に入りのテーブルを少しでも長持ちさせましょう。
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