木材加工ができるようになると、DIYできる小物や家具の幅もぐっと広がります。

奥深い木材加工の世界ですが、今回はDIYを始めたばかりの方がトライしやすい作業と工具についてご紹介します。

おすすめの製品と作業上の注意点についても解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

DIYで行う木材加工の作業5選

DIYする木材加工の具体的な作業内容を5つご紹介していきます。

 

 

木材をまっすぐ切る



最も基本的な作業は、直線に木材を切るというものです。

最近ではホームセンターなどで任意のサイズにカットしてくれるサービスもありますが、自分でカットできるようになるとDIYもしやすくなります。

直線カットはのこぎりのような手工具か電動工具で行います。

電動工具は短時間ですぐにカットできるのが利点ですが、曲がってしまうと刃が引っかかったり、キックバックといって工具が自分の方向に跳ね返ってしまうことがあります。

最初の内はガイドなどを使って適切に切断作業を行いましょう。

 

 

曲線に切る



木材を丸く切ったり、曲線状にカットできるようになると、よりデザイン性の高いDIYができます。

曲線切りに使う工具は、糸のこ、ジグソー、ハンドソーなど。

細い刃を使って切るので、直線カットよりも作業に時間はかかります。

作業のコツは墨線よりも1〜2mm程度オーバーに切り抜くことです。

やすり掛けしてベストなサイズになるように仕上げましょう。

 

 

木口や表面をやすりがけする



木口(木材のカット面)や、表面はやすり掛けをします。

やすり掛けの目的は、

  • 表面を滑らかに仕上げる
  • 塗料やコーティング剤の着きをよくする
  • 木のささくれなどを防ぐ
  • 角を丸くする

などがあります。

やすりは番手(数字)が小さいほど粗く、大きいほど細かいです。

素材の硬さや用途に応じて使い分けましょう。

 

 

穴をあける



木材の穴あけは、

  • 下穴:ビスを打ちやすくして割れを防ぐ
  • ダボ穴:小さな木材(ダボ)を使って木材を接合する
  • 皿取:皿ねじが木材に収まるようにすり鉢のように穴を開ける
  • 座ぐり穴:ボルトなどの頭が出ないように径の違う穴を開ける

などの種類があり、それぞれに異なるツールを使います。

木材の穴あけ作業については、こちらでも詳しく解説しております。

木の穴あけ方3ステップと割れを防ぐ注意点

 

 

組み立てる



木材のカットややすり掛け、穴あけ作業が終わったら組立作業に入ります。

組立の方法は色々な種類がありますが、木材の組立作業にはビスや釘を使うのが一般的です。

ドリルドライバーを使うと下穴あけやネジ留めまでスムーズにできますよ。

DIY初心者でも簡単に作れる!収納棚のバリエーションと手順では、DIY初心者におすすめの棚の組立作業をご紹介しております。

 

 

DIYで活躍する木材加工の工具



DIYで木材加工によく使う工具・電動工具を4つピックアップしました。

特徴や用途、おすすめの製品もご紹介しているので、これから木材を使ったDIYをしようとお考えの方は、ぜひお役立てください。

 

 

のこぎり



のこぎりは木材加工に必須の工具です。

分厚い木材も切れる大きなものから、初心者でも使いやすい小さいサイズまで多様な種類が販売されています。

木材を使ったDIYをする方は、ひとつは持っておくとよいでしょう。

一見シンプルな道具に見えるのこぎりですが、種類も多く、それぞれに適した用途があります。

木材の切断以外にも曲線切、ダボ切、細かい細工用など、作業に特化したのこぎりがあり、電動工具では微調整が難しい繊細な作業も行えます。

のこぎりの種類や用途については、『のこぎり・電動のこぎりの種類と使い分け方をご紹介』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

 

 

ジグソー

ジグソーとは細い刃が上下に動いて木材をカット・加工できる電動工具です。

直線カットだけでなく、曲線切りやくりぬきなどの作業も行えます。

また、刃を変えればプラスチックや金属など木材以外の材料の加工も可能。

片手で持つことができ、切断用の電動工具の中では比較的安全に作業できるので、DIY初心者の方にもおすすめです。

uncle-bでは初~中級者向けとプロ仕様の2種類のジグソーを取り扱っており、レベルに合わせてお選びいただけます。

【初~中級者向け】

HiKOKIのFCJ65V3は、操作しやすい大形スイッチやガードバーを採用しておりDIY初心者でも使いやすいモデルです。

使いやすさと充実した機能のバランスが良いジグソーで、木材や軟鋼板の切断、円加工など作業の内容に合わせて刃が動くスピードを無段階に調整できます。(無段変速機構搭載)

切断能力は木材の場合65mm、軟鋼材の場合は6mmです。

コンセントに繋いで使うタイプです。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ジグソー(FCJ65V3)


【プロ仕様】

CJ14DSL/LYPKは充電バッテリー式のコードレスタイプです。

電源のない場所や屋外でも作業できます。

電池残量が分かりやすく表示されるので、長時間の作業にもおすすめ。

機能面もプロ仕様だけあって大変充実しています。

木材をカットする際刃が引っかかったり反動を受けることもあるのですが、新オービタル機構(※)により従来よりも刃が引っ掛かりにくくスムーズに作業が行えます。

※新オービタル機構・・・従来よりも刃が後ろに大きく後退するHiKOKI独自の機能。特許取得済み。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】14.4V コードレスジグソー(CJ14DSL/LYPK)※バッテリー付

 

 

丸ノコ

丸ノコとは、円盤状の刃が高速で回転することで材料を切断できる電動工具です。

直線切断しかできませんがとにかく速く木材をカットできるので、たくさんの木材をカットしたい時におすすめです。

ただ、丸ノコは威力が強い分誤った方法で使うのはかなり危険。

使用時は以下のポイントを守って安全に気を付けて作業しましょう。

  • 真っすぐ切る
  • 木材が動かないよう固定する
  • 切断時に力を入れすぎない
  • 使用前に刃の状態を確認し、定期的に交換する
  • 刃を回転させてから木材に当てる(木材に当てた状態から起動するとキックバックする)

uncle-bでお取り扱いのある丸ノコ商品をご紹介します。

【初~中級者向け】

FC6MA3は、初〜中級者向けの丸ノコです。

刃の素材は高剛性アルミベースを採用し、墨線と刃の位置が調整できるガイドピース、切込の深さを調節できるワンタッチレバーがついているのでDIY初心者でも使いやすいモデルとなっています。

電源に接続して使用するACタイプです。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】丸のこ(ブレーキ付)(165mm:FC6MA3)(190mm:FC7MA3)


【プロ仕様】

C14DBL/LYPKはプロ仕様のモデルで、充電式バッテリーを使用するコードレスタイプ。

6.0Ahの電池と急速充電器がついているので、届いてすぐ使用できます。

モーターの効率を上げながらも作業時の騒音を抑えるサイレントモードをはじめ、キックバック軽減システム、切込深さ調整、平行度微調整、ソフトスタートなど作業効率アップに繋がる機能を多数搭載しています。

その上、従来製品よりも16mm小さくなり、作業時のバランスも取りやすくなりました。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】14.4V コードレス丸のこ(C14DBL/LYPK)※バッテリー付

 

 

サンダー

サンダーとは、高速でやすり掛けができる電動工具。

紙やすりや専用のサンドペーパー、ディスクなどを装着し、高速で振動あるいは回転することでスピーディにやすり掛け・塗装剥がし・錆び取り・研磨などができます。

uncle-bでお取り扱いのある、使い勝手の良いミニサンダーをご紹介します。

【初~中級者向け】

FSV12SGは持ちやすいソフトグリップ付きのミニサンダーです。

パット部分に集塵穴がついているので、作業時に出る粉塵を吸い込み仕上がりに影響しません。

粗さが違うサンドペーパー3枚と、サンダーと接続して集塵するダストバッグがセットになっています。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(FSV12SG)


【プロ仕様】

SV12SGは、同じく小型サンダーのプロ仕様です。

軽量かつ200Wのパワフルな機種なので、様々な作業に活用できます。

uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(SV12SG)

 

 

木材加工をする時は安全に十分配慮しましょう



木材加工の作業には刃を使った工具を多く使い、細かな木屑も大量に出るので安全に作業できるように配慮をしなくてはなりません。

作業前には、

  • 工具の状態(刃の欠けや錆び、動作不良がないか)
  • しっかり固定されているか
  • 周囲に危険物がないか
  • 換気や集塵の準備ができているか

をよくご確認ください。

 

 

作業時にはマスク・保護メガネ・革手袋

DIYだからといってラフな恰好で作業すると、ケガなどのトラブルに繋がる可能性があります。

特に電動工具を使う時は、木屑や破片の影響をうけないようにマスク・手袋・保護メガネを着用しましょう。

マスクは一般的な不織布マスクでも良いですが、粉塵に強い作業用マスクもリーズナブルな価格で買えます。木材や金属加工、園芸などを行う方は粉塵マスクがおすすめです。

手袋は軍手よりも強度が高い革製のものを選びましょう。数百円~数千円で購入できます。

作業用の保護メガネには、

  • 一眼型(レンズが一体化しているタイプ)
  • 二眼型(眼鏡のように2枚のレンズから成り立つタイプ)
  • ゴーグル型(一眼型のように左右のレンズがくっついていて隙間なく装着できる)

といった、3種類があります。

眼鏡の上から掛けられるもの、保護メガネに度が入っているもの、UVカットできるものも販売されています。



 

 

まとめ

木材加工というと専門的な技術が必要だと思ってしまいますが、材料のカットややすり掛けなどシンプルな作業も立派な加工作業です。

今回はDIYを始めたばかりの方でもトライしやすい加工内容についてご紹介しましたが、どれもDIYの基本として大切な作業ばかりです。。

安全に気を付けながら、楽しいDIYライフをスタートしましょう。