木の穴あけができるようになると、DIYで作れるアイテムの幅もグッと広がります。

作業自体の難易度は高くないのですが、気を付けるべきポイントがいくつかあるので、失敗しないためにあらかじめ注意点を押さえておきましょう。

今回は、木の穴あけ方と必要な道具、作業時の注意点についてご紹介します。

 

 

木の穴あけに必要な道具

木の穴あけに必要な道具は、

  • ドリルドライバー
  • ビット
  • クランプ
  • 当て板

などがあります。

それぞれの役割について見ていきましょう。

 

ドリルドライバー

ドリルドライバーは、回転の力で穴あけやねじ締めを行う電動工具です。

同じ様な形状の工具としてインパクトドライバーがありますが、インパクトドライバーは回転の力に打撃のパワーが加わるので穴あけ作業にはあまり向きません。

uncle-bでは、穴あけやビス留めなど木工の様々な用途で使えるドリルドライバーをレベルに合わせて取り扱っております。

【初~中級ユーザー向け】


国内でも上位のシェアを誇るHi KOKIのドライバドリルです。

初~中級ユーザー向けに分類していますが、

  • 締め付けトルク22段階調整
  • キーレスチャック
  • 回転速度2段階切り替え
  • 手元を照らすLEDライト付き(自動点灯)
  • ビットホルダー

などの機能が搭載されています。

穴あけ以外にも、ビスやねじの締め付けなどDIYに必要な作業が適切なパワーで行えます。

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【プロ仕様】


同クラストップクラスのパワーとスピードを誇るプロ仕様のモデルです。

  • サイディング
  • 木工
  • 鉄工
  • アルミ
  • モルタル

など様々な穴あけ作業が行えます。(ビットの付け替えが必要です。)

回転数フィードバック制御機能付きで、低回転で安定して穴あけ位置決めなどの作業も安定して行えます。

DIY上級者、より高度な加工をしたい方におすすめです。

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開けたい穴のサイズに合ったビット



画像引用元:木材への穴のあけ方と種類 | DIY FACTORY

開けたい穴のサイズに合った径のビット(先端工具)を用意しましょう。

木工でよく使われるのは、

  • 下穴錐:ねじ締めなどで木材が割れないように小さい下穴を開ける
  • 木工用ドリルビット:木材に貫通穴を開けるためのビット
  • 木工用ボアビット:座ぐり穴・止め穴・斜め穴・重ね穴開けなどに
  • 木工用ホールソー:大きな径の穴あけに

などがあります。

硬い木材や竹などの加工には竹用ドリルなど専用のビットがおすすめです。

 

クランプ



クランプとは木材などの材料を挟んで固定して動かないようにするための道具です。

木材をクランプで固定しておくと材料がずれずに真っすぐ穴開けできますし、作業に両手が使えるので効率も良くなります。

穴あけ作業の他にも、切断・研磨・接着・彫刻などに使えるのでDIYをする方はひとつあると便利です。

 

当て板 (当て木)


当て板(当て木)は、穴あけしたい木材の下に敷く板です。

なぜ当て板が必要なのか、という点については後程詳しくご紹介いたします。

当て板に使うものは古いものや余った木材でも良いですが、ある程度厚みがあるものを選びましょう。

 

木の穴あけの基本3ステップ



木の穴あけをする際の手順について見ていきましょう。

穴あけ作業は木屑が出るので、マスクや作業用眼鏡をすると安全です。

 

材料をセットする

まずは穴あけをしたい木材を作業台にセットしてクランプで固定します。

木材にクランプの跡が付かないか気になる方は、クランプ用の当て板(プレート)を使いましょう。

木工用のクランプは跡が付きにくい用に、木材に触れる部分がフラットになっているので気にならなければそのまま使って大丈夫です。

 

位置を決める

鉛筆や木工用マーカーなどで穴あけをしたい位置に印を付けましょう。

大きな径で穴あけをする場合は、ビットを当てて木のサイズと径が合っているかご確認ください。

幅の狭い木材に大きな穴を開ける際、位置によってはビットの径がはみ出して円形にならないことあります。

 

穴を開ける

木材に付けた印にビットを合わせて、ドリルドライバーを回転させて穴あけ作業を行いましょう。

回転数は高速で、強く押さえつけ過ぎないように気を付けてください。

ドリルが貫通してから引き抜いたらきれいに穴あけできたか確認します。

ケガをしてしまうので、

  • 回転中のビット
  • 仕様直後で高温のビット

には絶対に触れないでください。

 

穴あけを成功させるための4つの注意点



穴あけ作業をきれいに行うために注意したいポイントとして、

  • 当て板で木材にかかる衝撃を逃す
  • ドリルビットは垂直に入れる
  • 引き抜く時も回転したままにする
  • 連続で作業しない

の4点があります。

以下から、その理由について解説いたします。

 

当て板で衝撃を逃す

当て板は、作業台や机上で穴あけ作業をする際に必須です。

穴あけ作業で当て板が必要な理由は

  • 電動工具の衝撃で木材が割れるのを防ぐ
  • 貫通した側の表面がめくれるのを防ぐ
  • 作業台が傷つくのを防ぐ

という3つがあります。

電動工具はパワーが強いので、木材にかかる負担も手作業より大きくなってしまいます。

きれいに穴あけをするためにも必ず当て板は用意しましょう。

 

垂直にドリルを入れる

穴あけ作業をする際、木材に対してまっすぐになるよう心がけましょう。

多少の歪みやずれはしょうがないですが、穴が斜めになりすぎるとねじや組立用パーツが上手く入らないこともあります。

角度調整ができるドリルガイドなども販売されているので、垂直にドリルを入れるのが難しいという方は取り入れてみると良いかもしれません。

 

引き抜く時も回転を止めない

穴があいてからドリルを引き抜く時も回転したままにしておきましょう。

というのも、ドリルの径と穴のサイズがほぼ同じなのでそのままだと引き抜きにくく、ドリルの刃によって木の表面や中の繊維が引っかかってしまうことがあるのです。

木材きれいに仕上げるためにもドリルの回転は止めずに引き抜きましょう。

 

連続作業する際は休憩を挟む

穴あけ作業を連続して行う場合は、電動工具に負担がかからないように適宜休憩を挟みましょう。

連続して高速回転をすると発熱してモーターに大きな負担がかかってしまいます。

ドリルドライバーによっては、負荷がかかったら自動的に低速に切り替える機能が搭載された機種もあります。

また、ビットの先端が摩擦熱によって高温になるので、作業が終わったらすぐしまわずに十分に冷めるまでそのままにしておきましょう。



 

まとめ

木材の穴あけは、ねじの下穴・貫通穴・座ぐり穴・大径穴など目的に応じて適したビットが異なります。

また、一般的な木材か竹や硬質木材かなどによってもビットを使い分けることもあるので、用途に応じて使い分けられるようにいくつか用意しておくとよいでしょう。

穴あけに使う道具以外にも、固定用のクランプや当て板などもあると作業が円滑に進みます。

ひとつひとつの工程に注意を払いながら、安全に気を付けて作業しましょう。