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DIYで使えるサンドペーパーの選び方と電動工具
サンドペーパーはDIYにおいて、ささくれやすい木材の表面や角を滑らかにしたり、塗装前に塗料の付きをよくするために用いられます。 様々な素材や用途で使われるため、サンドペーパーのタイプや番手をどう選べばいいのか分からないという方も少なくないはず。 今回は、 サンドペーパーの種類 番手の選び方 サンドペーパーの使い方 について詳しく解説いたします。 目次 1.DIYで使われるサンドペーパーの種類 1-1.紙やすり 1-2.空研ぎペーパー 1-3.耐水ペーパー 2.サンドペーパーの番手は作業に応じて使い分けよう 2-1.粗目は塗装剥がしなどに 2-2.中目は木地調整に 2-3.細目は下地調整や木肌を滑らかにする際に 3.サンドペーパー4つの使い方と適した用途 3-1.手で持って使う:細かい部分や微調整に 3-2.余った木材に巻く:工具がない時の面のやすりがけに 3-3.ハンドサンダーを使う:広い面のやすりがけに 3-4.電動サンダーを使う:効率よく作業したい時に まとめ DIYで使われるサンドペーパーの種類 DIYで使われるサンドペーパーややすりには様々な種類があります。 一般的によく知られている紙やすり以外にも、布を使ったもの、スポンジを使ったものなどがあり多様な用途で用いられています。 こちらでは、紙を基材にしたサンドペーパーの種類を3つご紹介していきます。 紙やすり 画像引用元:紙やすり - Wikipedia 紙やすりは研磨剤や砥粒を塗布した紙のことで、リーズナブルに買えることから広く用いられています。 ベースの紙が薄いため耐久性が低いので、頻繁に交換する必要があります。 空研ぎペーパー 空研ぎペーパーは、紙やすりと同じく紙を基材にしたサンドペーパーです。 合成樹脂や目詰まり防止剤でやすり面をコーティングしているため、普通の紙やすりよりも目詰まりしにくく耐久性に優れています。 耐水ペーパー 画像引用元:紙やすり - Wikipedia 耐水ペーパーは、耐水性の高いサンドペーパーのことです。 防水処理をした紙を基材としているため、金属研磨のように摩擦熱を押さえるために水を使う湿式研磨に用いられます。 作業中に削った粉塵が目に詰まってしまっても、洗い流して再使用できるのは耐水ペーパーならではのメリットと言えるでしょう。 木材など吸水性の高い素材に使用する場合は水は使用せず、そのまま使います。 サンドペーパーの番手は作業に応じて使い分けよう サンドペーパーの番手は〇〇番、または#〇〇と表記され、粗さ・細かさを示しています。 数字が小さいほど目が粗く大きいほど細かいのですが、それは1㎠あたりの砥粒の数を示しているためです。 砥粒の数が少ない=砥粒が大きいので目が粗く、砥粒の数が多いと細かい粒子が塗布されているので細かい目ということになります。 粗目中目細目の順番で使用します。 粗目は塗装剥がしなどに 40~100番くらいの番手を粗目と分類することが多いです。 粗目のサンドペーパーは、 ケバ取り バリ取り 荒材のやすり掛け 塗装剥がし 荒加工 エイジング処理 などに使われます。 ケバ取りやバリ取りにサンドペーパーを使う際は、ケバの繊維と逆方向にやすり掛けするとささくれてしまうので丸く円を描くようにやすり掛けしてください。 中目は木地調整に 120~240番くらいの中目サンドペーパーの用途は、以下のようなものがあります。 塗装前、ニス塗り前のやすり掛け 錆びや焦げ取り 木地調整 荒仕上げ 面取り 細目は下地調整や木肌を滑らかにする際に 280~800番くらいの細かい目のサンドペーパーは、塗装前に下地を調整したり、表面を滑らかに仕上げるために使われます。 また、400番以上は塗装後の刷毛後を消したり、オイル仕上げなど用途にも用いられます。 刷毛後を消したり、木材にオイル系の塗料を使う際に細目のサンドペーパーを使うと、表面が美しく滑らかに仕上がりますよ。 1,000番以上の超細目もありますが、木材のDIYではあまり使われません。 番手の使い分けはあまり厳格にせず、粗目・中目・細目と大まかで大丈夫です。 サンドペーパー4つの使い方と適した用途 大きなサイズのサンドペーパーや、ロール状のものを使う時は手で任意のサイズに切って使ってください。 ハサミで切り取ると砥粒によって刃が傷つく恐れがあります。 手で持って使う:細かい部分や微調整に 手でサンドペーパーを持って使う方法は、細かい部分の研磨や微妙な力加減が必要な調整作業に適しています。 特にエイジング加工、ダメージ加工などをする時は手でサンドペーパーを使う方がムラが出て味わい深い仕上がりになります。 あとは木材に開けた穴の処理など、道具を使うのが難しい部分の作業におすすめです。 余った木材に巻く:工具がない時の面のやすりがけに 当て板といって小さめの木に巻く方法は、狭い場所・角・面の研磨に使えます。 あまり広い面の研磨作業には適しませんが、手でやるよりも軽い力で安定した作業ができます。 また、余った木材を使えばわざわざ専用の道具を買わなくてもやすり掛けできる手軽さも魅力です。 サンドペーパー用の当て板、ブロック、ホルダーなどの専門の商品も販売されています。 サンドペーパーが装着しやすかったり、滑りにくい加工が施されている製品も。 ハンドサンダーを使う:広い面のやすりがけに ハンドサンダー(または手動サンダー)はハンドルがついたホルダーにサンドペーパーをセットして使うアイテムです。 しっかりとサンドペーパーが固定でき、サイズも大きめな物が多いので、塗装前の調整など広い面に作業する際に役立ちます。 電動サンダーを使う:効率よく作業したい時に 電動サンダーは、サンドペーパーや専用のディスクを取り付けてやすり掛けや研磨などを行うための電動工具です。 手作業とは比較にならない程効率よく作業できるため、DIYを始めたばかりの方にもおすすめのアイテム。 大まかに以下の3つに分けられます。 ・オービタルサンダー 振動の力でやすり掛けをする電動サンダーです。 研磨力はそれほど強くありませんが、仕上がりがよく負担が少ないので繊細な作業におすすめです。 サンドペーパーを本体に挟みこむ構造のものが多く、市販のリーズナブルな紙やすりを装着して使えます。(パッドに穴が空いている製品に装着する場合は紙やすりにも穴を開けてご使用ください。) ・ランダムサンダー 振動と回転の力で研磨する仕組みの電動サンダーです。 金属の錆び取や広面の作業など、パワフルさや時短が必要な作業におすすめです。 パッドに付けるディスクツールを付け替えると、やすり掛け以外にもワックスがけなどの作業が可能です。 ・ベルトサンダー キャタピラーのように、サンディングベルトが回転して研磨する仕組みのサンダーです。 研磨力が高く、金属のバリ取りや広い面の塗装剥がしなどの作業に使われます。 手で持って使うタイプと卓上に設置して使う据え置きタイプがありますが、DIYよりもプロの現場で使われることが多いタイプです。 uncle-bではDIYで使いやすい小型のオービタルサンダーを、レベル別に2種類取り扱っております。 どちらのタイプも本体上部に握りやすい大型のソフトグリップが搭載されており、力を均一に掛けながら安定したサンディング作業が可能。 コンパクトなサイズ感でありながら、 ダストバッグ付き 回転数毎分14,000回 5.2m/s²/ と高いスペックのモデルとなっています。 セット内容は機種によって異なるので、商品ページから詳細をご確認ください。 【初~中級者向け】 uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(FSV12SG) 【プロ仕様】 uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(SV12SG) まとめ サンドペーパーはそれほど目立ちませんが、木材の表面をフラットに整えたり、塗料の付きを良くしたりとDIYをする上で無くてはならない存在です。 サンドペーパーが上手に使えるようになるとDIYの仕上がりや使い心地がよくなるだけでなく、エイジング加工など自分好みのアレンジも可能です。 今回ご紹介した種類や番手、工具のポイントを押さえてサンドペーパーを使い分けてみましょう。
2023.05.19
木ねじの種類や使い方を押さえて木工DIYを充実させよう!
木ねじは木材用のネジで、DIYでもよく使われています。 素材や形状によって特徴も異なるので、ポイントを抑えてDIYに役立てましょう。 今回は、木ねじの特徴について素材や種類ごとに詳しく解説いたします。 基本的な使い方についてもご紹介しておりますので、これからDIYを始める方のご参考になれば幸いです。 目次 1.木ねじとは木材用のネジのこと 2.木ねじの種類を素材・形状・規格から解説 2-1.木ねじに使われる素材 2-2.木ねじの形状と規格 2-2-1.皿頭 2-2-2.丸皿頭 2-2-3.丸頭 2-3.その他の木ねじの種類 2-4.半ねじと全ねじ 3.木ねじの基本的な使い方 3-1.材木の厚さや用途にあった木ねじを選ぶ 3-2.下穴を開ける 3-3.木ねじを打ち込む まとめ 木ねじとは木材用のネジのこと 木ねじ(もくねじ)とは、木材を留めるために使われるネジのことです。 下部2/3がねじ部で、上部1/3はねじなしでねじ部よりも太いというユニークな形状ですが、これには木材に使用する故の理由があります。 無垢材はねじが打ち込まれたりして広がっても、元の状態に戻ろうとする性質があります。 その作用が働いた時に、ねじ無しの太い部分がきつく挟まれてねじが抜けにくくなるのです。 木ねじはタッピングねじと用途が似ていますが、木ねじの方が強度は弱いので金属には使用されません。 木ねじの種類を素材・形状・規格から解説 木ねじの種類について、 ねじの素材 形状 規格 の3つに分けて詳しく解説していきます。 木ねじに使われる素材 木ねじに使われる素材としては、ステンレス・鉄・真鍮などがあります。 素材によって特徴が以下のように異なります。 ・ステンレス:強度に優れ、水や湿気に強く錆びにくい ・鉄製:使われるメッキによって耐食性などが変わるが、リーズナブル ・真鍮製:金色が特徴。柔らかく、小さい木ねじに使われることが多い 湿気のある場所で使うならステンレス、コスパを重視するなら鉄製・・・のように、用途に合わせて使い分けましょう。 木ねじの形状と規格 木ねじの形状は、 皿頭 丸皿頭 丸頭 の3種類が一般的に広く使用されています。 それぞれの形状の特徴と、よく使用されるサイズの規格についてご紹介します。 皿頭 画像引用元:木ネジ(もくねじ)/よくわかる規格ねじ 皿頭の木ねじは、フラットなネジ頭で木ねじで最もよく使われる形状です。 木材に埋め込んで使われます。 丸皿頭 画像引用元:木ネジ(もくねじ)/よくわかる規格ねじ 丸皿頭は、皿頭の頭部が盛り上がっているタイプの木ねじです。 丸頭よりも頭部の曲線は緩やかです。 丸頭 画像引用元:木ネジ(もくねじ)/よくわかる規格ねじ タッピングねじのナベ頭のように、こんもりとした形が特徴的な木ねじです。 しっかりと固定するためにワッシャーを併用することもあります。 その他の木ねじの種類 上記でご紹介した以外にも、 コーススレッド:ねじ山が大きい粗目造作用の木ねじ スリムビス:ねじが細長く木材が割れにくい ミニビス:釘のように細く主に内装に使用される などのバリエーションもあります。 木材の種類や厚みに合ったものをお選びください。 半ねじと全ねじ 全ねじと半ねじは、ねじ全体に置けるネジ山の割合を意味します。 半ねじはネジ山が半分~2/3程度のもので、木ねじも該当します。 全ねじはビス全体にネジ山があるタイプで2枚の木材に打ち込んだ場合、上部のねじが締まると回転が止まってしまいます。 そのため下の木材の締め付けが緩くなり、上下で隙間ができる可能性があります。 木ねじの基本的な使い方 木ねじの基本的な使い方について見ていきましょう。 材木の厚さや用途にあった木ねじを選ぶ まずはDIYで使用する材木の厚みや、用途にあった木ねじを用意します。 無垢材を使用する場合はビス打ちの際に割れることもありますが、合板や集成材などは比較的割れが起きにくいのでDIY初心者の方にもおすすめです。 uncle-bでは、木工DIYで使いやすい合板を多数取り扱っております。 【合板】 ・ラワンベニヤ 家具や外壁などの下地材として使われている耐水性に優れた合板(ベニヤ)です。 厚み:12・15・18mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 ※450×900のみ厚みは12・15mmの2種類 uncle-b ONLINE STORE / ラワンベニヤ ・シナベニヤ 強度と耐久性が高いベニヤ合板の片面にシナを貼り合わせたDIY材です。 薄い木色で手触りも滑らかで、塗装もしやすく仕上げ材としても仕様できます。 厚み:12・15・18mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 ※450×900のみ厚みは12・15mmの2種類 uncle-b ONLINE STORE / シナベニヤ(シナ/片面) ・針葉樹合板(ラーチ) カラマツや杉などの針葉樹の木材を薄くスライスして、単板を貼り合わせた針葉樹合板です。 木目が粗くささくれが出やすいため下地材としての使用がおすすめです。価格もリーズナブルでDIYにおすすめの材料です。 厚み:12mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 uncle-b ONLINE STORE / 針葉樹合板(ラーチ) 【ランバー】 ・ラワンランバー 軽くて柔らかいファルカタ材をブロック状にして継ぎ合わせたランバーコアを芯材に使用し、耐久性に優れたラワン材で挟みました。 軽量で反りにくいという特性を持った、コストパフォーマンスがよい材料です。 厚み:12・15・18mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 ※450×900のみ厚みは12・15mmの2種類 uncle-b ONLINE STORE / ラワンランバー ・シナランバー ランバーコアをシナの単板で挟みました。シナベニヤよりも軽くてリーズナブルで、DIYからプロの現場まで広く使われています。 厚み:12・15・18mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 ※450×900のみ厚みは12・15mmの2種類 uncle-b ONLINE STORE / シナランバー(シナ/両面) ・ポリランバー ランバーコアをポリエステル化粧板で挟んだ材料で、表裏をポリエステル加工しているため塗装や処理の手間が簡略化できます。 本棚やカウンターの天板などにおすすめです。 厚み:12・15・18mm サイズ:300×300・300×600・300×900・450×450・450×600・450×900 ※450×900のみ厚みは12・15mmの2種類 uncle-b ONLINE STORE / ポリランバー BDR544 下穴を開ける ねじを入れたい部分に、キリやドリルで下穴を開けましょう。 下穴の目安は大体木ねじの太さの7割程度を目安にしてください。 木ねじは焼き入れしていないものが多いので、インパクトドライバーを使用するとねじ頭が潰れやすくなってしまいます。必ずドリルドライバーを使用しましょう。 下穴を開ける作業は、 ねじに負荷をかけすぎない 木材が割れるのを防止する ねじが斜めに曲がって入ってしまうのを防ぐ といった役割があります。 uncle-bでは、レベル別におすすめの電動工具を取り揃えております。 【初~中級ユーザー向け】 プロの現場でも使用されているHi KOKIのDIY向けドリルドライバーです。 締め付けトルクは22段階に調整できるので、様々な作業に使用できます。 【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル (FDS14DGL/2LEGK)※バッテリー付 【プロユース】 こちらはプロ仕様のモデルです。 木工・アルミ・モルタル・鉄工の穴あけ作業も軽々こなせるハイパワーな機種なので、パワーが必要な作業もスムーズに進められます。 【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル(DS14DBL2/NN)※本体のみ 木ねじを打ち込む 下穴を開けたら、ドリルドライバーで木ねじを打ち込みます。 ドリルドライバーはまっすぐ差し込んで、ねじが潰れないように注意しながら荷重をかけましょう。 まとめ 木ねじは、木材をしっかりと留めるために使われるねじです。 焼き入れをしないためねじ頭やねじ穴がつぶれやすいので使用時には注意が必要ですが、木と木を強く引き付け緩みを防ぐという利点があります。 ホームセンターなどでも購入できるので、木材を使ったDIYをしたい方はぜひ活用してみてください。
2023.01.19
棚受け金具の選び方とDIYの方法を解説!
棚受け金具は、ウォールシェルフを固定するために使われるパーツでブラケットとも呼ばれます。 ウォールシェルフはDIYがしやすく実用性が高いため人気がありますが、素材やサイズなど気を付けるべきポイントもたくさんあります。 今回は、棚受け金具を選ぶポイントと取り付ける手順について詳しくご説明いたします。 おすすめの商品もご紹介しておりますので、DIYグッズをお探しの方はぜひ製品選びにお役立てください。 目次 1.棚受け金具にこだわってDIYの仕上がりをランクアップしよう 2.DIYに役立つ!棚受け金具を選ぶポイント 2-1.棚受け金具の材質で選ぶ 2-2.棚受け金具の形状で選ぶ 2-3.耐荷重で選ぶ 2-4.棚板の幅に合わせて選ぶ 2-5.すっきり見せたい場合は目立たないパーツがおすすめ 3.賃貸などでネジが使えない場合はピンを使おう 4.棚受け金具の付け方 4-1.間柱の位置を確認する 4-2.設置位置を決める 4-3.ネジやビスで金具を固定する 4-4.棚板を置いて固定する まとめ 棚受け金具にこだわってDIYの仕上がりをランクアップしよう 棚受け金具とは、壁に棚板を固定するために使用する金具のことです。 DIYブームの定着により、色々なタイプの棚受け金具が手軽に買えるようになりました。 ウォールシェルフはビスで金具を固定して棚板を置くだけで収納やディスプレイのスペースができるので、DIY初心者の方や、これからDIYを始める方にもおすすめです。 工程が簡単だからこそ、棚受け金具のデザインや形状にこだわることで仕上がりも大きく変わってきます。 DIYに役立つ!棚受け金具を選ぶポイント 棚受け金具を選ぶ時には、 材質 形状 耐荷重 棚板の幅 金具のサイズ などがポイントとなります。 以下からそれぞれの要素について詳しく見ていきましょう。 棚受け金具の材質で選ぶ 棚受け金具に使われる材質は、 アルミ ステンレス 真鍮 亜鉛合金 アイアン(鉄) 木 プラスチック(樹脂) などがあります。 キッチン周りや洗面所など、水周りにウォールシェルフを設置する場合は水分に強いアルミやステンレスなどの棚受け金具がおすすめです。 真鍮やアイアン製の棚受け金具はおしゃれで無機質なデザインのものが多く、カフェのようにおしゃれな雰囲気に仕上がります。 棚受け金具の形状で選ぶ 棚受け金具にはいくつかの種類があります。 最もベーシックなのは、棚柱と棚受けを組み合わせるタイプのものです。 画像引用元:棚受・棚柱・締結金具 棚受けの位置を変えられるので、その時々の気分や収納内容に合わせ高さや棚板の数を調整できます。 L字の棚受け金具は一度固定すると取り外さない限り高さは変えられませんが、棚柱がない分見た目がすっきりしているのでディスプレイにも適しています。 画像引用元:棚受・棚柱・締結金具 また、折り畳みができるタイプの棚受け金具は使わない時は畳めるので、サイドテーブルや簡易的な作業スペースが欲しい時にも便利。 画像引用元:棚受・棚柱・締結金具 耐荷重で選ぶ 棚受け金具は、製品によって耐荷重が異なります。 耐荷重とはその棚受け金具が耐えられる重さの目安を意味し、たとえば「耐荷重10kg」と表示されている製品だと10kgまで物を載せられます。 画像引用元:取り付け簡単なのに耐荷重100kg!好きな場所に棚を作ろう | &GP 耐荷重が重いタイプはL字タイプに補強用の金具が付いているものが多いです。 食器や本、置物など重さがあるものを収納したい場合は、耐荷重に余裕を持って金具を選びましょう。 棚板の長さが1ⅿ以上ある場合は真ん中がたわんでしまうので、長さに合わせて3~4個ほど金具を付けましょう。 棚板の幅に合わせて選ぶ 棚受け金具のサイズは色々ありますが、棚板を支える部分が棚板の幅の2/3以上を占めるものをお選びください。 画像引用元:棚のDIYに!アイディア金物5選 | 木材通販のマルトクショップ 棚板の幅に対して金具が小さすぎるとしっかり支えられず、棚板が破損したり、金具に負荷がかかりすぎることがあります。 すっきり見せたい場合は目立たないパーツがおすすめ よりすっきり仕上げたい場合は、金具が見えないタイプもおすすめです。 画像引用元:隠し棚受 IT7020型 上下・左右・角度調整機能付 【スガツネ工業】 壁に対して垂直に棒が付いていて棚板に穴を開けて差し込んで固定するので、周囲からは金具が見えません。 ミニマムなインテリアがお好きな方、ディスプレイするものを目立たせたい方におすすめです。 賃貸などでネジが使えない場合はピンを使おう 賃貸物件などで壁にビスが打てない場合は、跡が残りにくい石膏ボード用のピンなどを使用してみましょう。 ただ、石膏ボード用のピンにも色々な太さがあるので、太い径のピンを使用すると穴が目立つこともあります。 「跡が残りにくい」「賃貸物件におすすめ」などの表記があるものを選ぶとよいでしょう。 棚受け金具の付け方 棚受け金具の取り付け方を工程ごとにご説明していきます。 間柱の位置を確認する 一般的な住宅の壁の多くは、石膏ボードが使用されています。 石膏ボードは下図のような構造で作られます。 画像引用元:一般社団法人 石膏ボード工業会|なくてはならない建材、石膏ボード 石膏ボード自体の強度はそれほど高くないため、ビスを打っても安定しにくいという特性があります。 しっかりと棚を安定させて壁に負荷をかけないためにも、ビスは間柱がある位置に打ち込みましょう。 壁をコンコンと叩いて音の違いで間柱の位置を確かめる方法もありますが、下地センサーのように確実に位置が分かる道具を使うのがおすすめです。 数千円で購入でき、手すりや突っ張り棚を設置する時にも使えるので、DIYをする方はひとつあってもよいでしょう。 設置位置を決める 間柱の位置が分かったら、棚受け金具を取り付ける位置を決めましょう。 メジャーで位置を測って、マスキングテープなどで位置を付けるとずれずに作業がしやすいですよ。 ネジやビスで金具を固定する 設置位置を決めたらビスを打って棚受け金具を固定しましょう。 ウォールシェルフの固定には、パワーの調節がしやすいドリルドライバーがおすすめです。 【初~中級ユーザー向け】 DIY初心者〜中級者の方向けのモデルです。 棚受け金具の固定のような小ねじの締め付けから、木材や鉄工の穴あけまで行えるのでDIYを始めたばかりの方にも大変おすすめです。 【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル (FDS14DGL/2LEGK)※バッテリー付 【プロユース】 DIY上級者~プロレベルの方は、よりスペックの高いドリルドライバーもおすすめです。 Hi KOKIのDS14DBL2は大きな径の穴あけもこなせるハイパワーモデルで、より難易度の高いものをDIYしたり、複雑な作業をする時にも活躍します。 【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル(DS14DBL2/NN)※本体のみ 棚板を置いて固定する 画像引用元:棚受けとは?DIYで棚板を設置する方法 | WOODONE(ウッドワン)マガジン|広島の住宅建材メーカーWOODONE(ウッドワン)が発信する住宅オウンドメディア 金具を固定したら、棚板を置いてビスまたはねじを打って取り付けましょう。 無垢材と木ねじを使用する場合は、板が割れる恐れがあるので下穴を開けてから取付てください。 uncle-bではDIYに使える木材を多数販売しておりますが、その中でも棚板として使用するのにおすすめな商品をご紹介します。 ・シナベニヤ ベニヤ合板の表面にシナの単板を貼り合わせた木材です。 シナは明るい木色と滑らかな手触りで、家具の仕上げ材として使用されています。 ※シナは片面です。 uncle-b ONLINE STORE / シナベニヤ(シナ/片面) ・シナランバー ファルカタ材を小幅のブロックにして継ぎ合わせたランバーコアという芯材をシナの単板で挟んだ木材です。 こちらは両面シナなので、ウォールシェルフのように棚板の存在感が強いDIYにもおすすめです。 uncle-b ONLINE STORE / シナランバー(シナ/両面) ・ポリランバー ランバーコアの表面にポリエステル樹脂の化粧板を貼り合わせた材料です。 ポリエステル加工面は防水性が高くお手入れもしやすいので、花瓶やコスメ、消毒液や洗剤など液体が入った容器を整理する棚へのご使用もおすすめです。 uncle-b ONLINE STORE / ポリランバー BDR544 色合いを変えたい、木目に深みをプラスしたいという場合は棚板を塗装してみましょう。 uncle-bでは、木目を活かす環境に優しい自然派塗料を取り扱っております。 ・いろはカラー(屋内・屋外兼用) しっかりと着色するタイプです。 カラーバリエーションは、濃茶(ダークブラウン)/栗皮茶(ブラウン)/黄櫨染(ライトブラウン)/黒/洗柿(柔ら かい橙色)/白/山吹(鮮やかで赤みのある黄色)の7種類。 uncle-b ONLINE STORE / 【アールジェイ】いろはカラー(屋内・屋外兼用) ・いろはカラー(屋内専用) よりナチュラルに木目を活かす屋内用の塗料です。 カラーはクリアとナチュラルな白檜(しらべ)の2パターンからお選びいただけます。 uncle-b ONLINE STORE / 【アールジェイ】いろはカラー(屋内専用) まとめ 棚受け金具はシンプルで手軽な部品でありがながら、サイズや素材、形状、耐荷重など選ぶ際のポイントがたくさんあることが分かりました。 ウォールシェルフを設置する場所と、設置する物、お部屋の内装などに合ったものを選びましょう。 本文で解説したように、石膏ボードの壁の場合はトラブル防止のためにも間柱に金具を取り付けるという点に気を付けて、収納やディスプレイを楽しみましょう。
2023.01.19