サンドペーパーはDIYにおいて、ささくれやすい木材の表面や角を滑らかにしたり、塗装前に塗料の付きをよくするために用いられます。
様々な素材や用途で使われるため、サンドペーパーのタイプや番手をどう選べばいいのか分からないという方も少なくないはず。
今回は、
- サンドペーパーの種類
- 番手の選び方
- サンドペーパーの使い方
について詳しく解説いたします。
目次
DIYで使われるサンドペーパーの種類
DIYで使われるサンドペーパーややすりには様々な種類があります。
一般的によく知られている紙やすり以外にも、布を使ったもの、スポンジを使ったものなどがあり多様な用途で用いられています。
こちらでは、紙を基材にしたサンドペーパーの種類を3つご紹介していきます。
紙やすり
紙やすりは研磨剤や砥粒を塗布した紙のことで、リーズナブルに買えることから広く用いられています。
ベースの紙が薄いため耐久性が低いので、頻繁に交換する必要があります。
空研ぎペーパー
空研ぎペーパーは、紙やすりと同じく紙を基材にしたサンドペーパーです。
合成樹脂や目詰まり防止剤でやすり面をコーティングしているため、普通の紙やすりよりも目詰まりしにくく耐久性に優れています。
耐水ペーパー
耐水ペーパーは、耐水性の高いサンドペーパーのことです。
防水処理をした紙を基材としているため、金属研磨のように摩擦熱を押さえるために水を使う湿式研磨に用いられます。
作業中に削った粉塵が目に詰まってしまっても、洗い流して再使用できるのは耐水ペーパーならではのメリットと言えるでしょう。
木材など吸水性の高い素材に使用する場合は水は使用せず、そのまま使います。
サンドペーパーの番手は作業に応じて使い分けよう
サンドペーパーの番手は〇〇番、または#〇〇と表記され、粗さ・細かさを示しています。
数字が小さいほど目が粗く大きいほど細かいのですが、それは1㎠あたりの砥粒の数を示しているためです。
砥粒の数が少ない=砥粒が大きいので目が粗く、砥粒の数が多いと細かい粒子が塗布されているので細かい目ということになります。
粗目中目細目の順番で使用します。
粗目は塗装剥がしなどに
40~100番くらいの番手を粗目と分類することが多いです。
粗目のサンドペーパーは、
- ケバ取り
- バリ取り
- 荒材のやすり掛け
- 塗装剥がし
- 荒加工
- エイジング処理
などに使われます。
ケバ取りやバリ取りにサンドペーパーを使う際は、ケバの繊維と逆方向にやすり掛けするとささくれてしまうので丸く円を描くようにやすり掛けしてください。
中目は木地調整に
120~240番くらいの中目サンドペーパーの用途は、以下のようなものがあります。
- 塗装前、ニス塗り前のやすり掛け
- 錆びや焦げ取り
- 木地調整
- 荒仕上げ
- 面取り
細目は下地調整や木肌を滑らかにする際に
280~800番くらいの細かい目のサンドペーパーは、塗装前に下地を調整したり、表面を滑らかに仕上げるために使われます。
また、400番以上は塗装後の刷毛後を消したり、オイル仕上げなど用途にも用いられます。
刷毛後を消したり、木材にオイル系の塗料を使う際に細目のサンドペーパーを使うと、表面が美しく滑らかに仕上がりますよ。
1,000番以上の超細目もありますが、木材のDIYではあまり使われません。
番手の使い分けはあまり厳格にせず、粗目・中目・細目と大まかで大丈夫です。
サンドペーパー4つの使い方と適した用途
大きなサイズのサンドペーパーや、ロール状のものを使う時は手で任意のサイズに切って使ってください。
ハサミで切り取ると砥粒によって刃が傷つく恐れがあります。
手で持って使う:細かい部分や微調整に
手でサンドペーパーを持って使う方法は、細かい部分の研磨や微妙な力加減が必要な調整作業に適しています。
特にエイジング加工、ダメージ加工などをする時は手でサンドペーパーを使う方がムラが出て味わい深い仕上がりになります。
あとは木材に開けた穴の処理など、道具を使うのが難しい部分の作業におすすめです。
余った木材に巻く:工具がない時の面のやすりがけに
当て板といって小さめの木に巻く方法は、狭い場所・角・面の研磨に使えます。
あまり広い面の研磨作業には適しませんが、手でやるよりも軽い力で安定した作業ができます。
また、余った木材を使えばわざわざ専用の道具を買わなくてもやすり掛けできる手軽さも魅力です。
サンドペーパー用の当て板、ブロック、ホルダーなどの専門の商品も販売されています。
サンドペーパーが装着しやすかったり、滑りにくい加工が施されている製品も。
ハンドサンダーを使う:広い面のやすりがけに
ハンドサンダー(または手動サンダー)はハンドルがついたホルダーにサンドペーパーをセットして使うアイテムです。
しっかりとサンドペーパーが固定でき、サイズも大きめな物が多いので、塗装前の調整など広い面に作業する際に役立ちます。
電動サンダーを使う:効率よく作業したい時に
電動サンダーは、サンドペーパーや専用のディスクを取り付けてやすり掛けや研磨などを行うための電動工具です。
手作業とは比較にならない程効率よく作業できるため、DIYを始めたばかりの方にもおすすめのアイテム。
大まかに以下の3つに分けられます。
・オービタルサンダー
振動の力でやすり掛けをする電動サンダーです。
研磨力はそれほど強くありませんが、仕上がりがよく負担が少ないので繊細な作業におすすめです。
サンドペーパーを本体に挟みこむ構造のものが多く、市販のリーズナブルな紙やすりを装着して使えます。(パッドに穴が空いている製品に装着する場合は紙やすりにも穴を開けてご使用ください。)
・ランダムサンダー
振動と回転の力で研磨する仕組みの電動サンダーです。
金属の錆び取や広面の作業など、パワフルさや時短が必要な作業におすすめです。
パッドに付けるディスクツールを付け替えると、やすり掛け以外にもワックスがけなどの作業が可能です。
・ベルトサンダー
キャタピラーのように、サンディングベルトが回転して研磨する仕組みのサンダーです。
研磨力が高く、金属のバリ取りや広い面の塗装剥がしなどの作業に使われます。
手で持って使うタイプと卓上に設置して使う据え置きタイプがありますが、DIYよりもプロの現場で使われることが多いタイプです。
uncle-bではDIYで使いやすい小型のオービタルサンダーを、レベル別に2種類取り扱っております。
どちらのタイプも本体上部に握りやすい大型のソフトグリップが搭載されており、力を均一に掛けながら安定したサンディング作業が可能。
コンパクトなサイズ感でありながら、
- ダストバッグ付き
- 回転数毎分14,000回
- 5.2m/s²/
と高いスペックのモデルとなっています。
セット内容は機種によって異なるので、商品ページから詳細をご確認ください。
【初~中級者向け】
uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(FSV12SG)
【プロ仕様】
uncle-b ONLINE STORE / 【Hi KOKI】ミニサンダ(SV12SG)
まとめ
サンドペーパーはそれほど目立ちませんが、木材の表面をフラットに整えたり、塗料の付きを良くしたりとDIYをする上で無くてはならない存在です。
サンドペーパーが上手に使えるようになるとDIYの仕上がりや使い心地がよくなるだけでなく、エイジング加工など自分好みのアレンジも可能です。
今回ご紹介した種類や番手、工具のポイントを押さえてサンドペーパーを使い分けてみましょう。