棚受け金具は、ウォールシェルフを固定するために使われるパーツでブラケットとも呼ばれます。

ウォールシェルフはDIYがしやすく実用性が高いため人気がありますが、素材やサイズなど気を付けるべきポイントもたくさんあります。

今回は、棚受け金具を選ぶポイントと取り付ける手順について詳しくご説明いたします。

おすすめの商品もご紹介しておりますので、DIYグッズをお探しの方はぜひ製品選びにお役立てください。

 

 

棚受け金具にこだわってDIYの仕上がりをランクアップしよう

棚受け金具とは、壁に棚板を固定するために使用する金具のことです。

DIYブームの定着により、色々なタイプの棚受け金具が手軽に買えるようになりました。

ウォールシェルフはビスで金具を固定して棚板を置くだけで収納やディスプレイのスペースができるので、DIY初心者の方や、これからDIYを始める方にもおすすめです。

工程が簡単だからこそ、棚受け金具のデザインや形状にこだわることで仕上がりも大きく変わってきます。

 

DIYに役立つ!棚受け金具を選ぶポイント



棚受け金具を選ぶ時には、

  • 材質
  • 形状
  • 耐荷重
  • 棚板の幅
  • 金具のサイズ

などがポイントとなります。

以下からそれぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

 

棚受け金具の材質で選ぶ

棚受け金具に使われる材質は、

  • アルミ
  • ステンレス
  • 真鍮
  • 亜鉛合金
  • アイアン(鉄)
  • プラスチック(樹脂)

などがあります。

キッチン周りや洗面所など、水周りにウォールシェルフを設置する場合は水分に強いアルミやステンレスなどの棚受け金具がおすすめです。

真鍮やアイアン製の棚受け金具はおしゃれで無機質なデザインのものが多く、カフェのようにおしゃれな雰囲気に仕上がります。

 

棚受け金具の形状で選ぶ

棚受け金具にはいくつかの種類があります。

最もベーシックなのは、棚柱と棚受けを組み合わせるタイプのものです。



画像引用元:棚受・棚柱・締結金具

棚受けの位置を変えられるので、その時々の気分や収納内容に合わせ高さや棚板の数を調整できます。

L字の棚受け金具は一度固定すると取り外さない限り高さは変えられませんが、棚柱がない分見た目がすっきりしているのでディスプレイにも適しています。



画像引用元:棚受・棚柱・締結金具

また、折り畳みができるタイプの棚受け金具は使わない時は畳めるので、サイドテーブルや簡易的な作業スペースが欲しい時にも便利。



画像引用元:棚受・棚柱・締結金具

 

耐荷重で選ぶ

棚受け金具は、製品によって耐荷重が異なります。

耐荷重とはその棚受け金具が耐えられる重さの目安を意味し、たとえば「耐荷重10kg」と表示されている製品だと10kgまで物を載せられます。



画像引用元:取り付け簡単なのに耐荷重100kg!好きな場所に棚を作ろう | &GP

耐荷重が重いタイプはL字タイプに補強用の金具が付いているものが多いです。

食器や本、置物など重さがあるものを収納したい場合は、耐荷重に余裕を持って金具を選びましょう。

棚板の長さが1ⅿ以上ある場合は真ん中がたわんでしまうので、長さに合わせて3~4個ほど金具を付けましょう。

 

棚板の幅に合わせて選ぶ

棚受け金具のサイズは色々ありますが、棚板を支える部分が棚板の幅の2/3以上を占めるものをお選びください。



画像引用元:棚のDIYに!アイディア金物5選 | 木材通販のマルトクショップ

棚板の幅に対して金具が小さすぎるとしっかり支えられず、棚板が破損したり、金具に負荷がかかりすぎることがあります。

 

すっきり見せたい場合は目立たないパーツがおすすめ

よりすっきり仕上げたい場合は、金具が見えないタイプもおすすめです。



画像引用元:隠し棚受 IT7020型 上下・左右・角度調整機能付 【スガツネ工業】

壁に対して垂直に棒が付いていて棚板に穴を開けて差し込んで固定するので、周囲からは金具が見えません。

ミニマムなインテリアがお好きな方、ディスプレイするものを目立たせたい方におすすめです。

 

賃貸などでネジが使えない場合はピンを使おう



賃貸物件などで壁にビスが打てない場合は、跡が残りにくい石膏ボード用のピンなどを使用してみましょう。

ただ、石膏ボード用のピンにも色々な太さがあるので、太い径のピンを使用すると穴が目立つこともあります。

「跡が残りにくい」「賃貸物件におすすめ」などの表記があるものを選ぶとよいでしょう。

 

棚受け金具の付け方



棚受け金具の取り付け方を工程ごとにご説明していきます。

 

間柱の位置を確認する

一般的な住宅の壁の多くは、石膏ボードが使用されています。

石膏ボードは下図のような構造で作られます。



画像引用元:一般社団法人 石膏ボード工業会|なくてはならない建材、石膏ボード

石膏ボード自体の強度はそれほど高くないため、ビスを打っても安定しにくいという特性があります。

しっかりと棚を安定させて壁に負荷をかけないためにも、ビスは間柱がある位置に打ち込みましょう。

壁をコンコンと叩いて音の違いで間柱の位置を確かめる方法もありますが、下地センサーのように確実に位置が分かる道具を使うのがおすすめです。

数千円で購入でき、手すりや突っ張り棚を設置する時にも使えるので、DIYをする方はひとつあってもよいでしょう。

 

設置位置を決める

間柱の位置が分かったら、棚受け金具を取り付ける位置を決めましょう。

メジャーで位置を測って、マスキングテープなどで位置を付けるとずれずに作業がしやすいですよ。

 

ネジやビスで金具を固定する

設置位置を決めたらビスを打って棚受け金具を固定しましょう。

ウォールシェルフの固定には、パワーの調節がしやすいドリルドライバーがおすすめです。

【初~中級ユーザー向け】



DIY初心者〜中級者の方向けのモデルです。

棚受け金具の固定のような小ねじの締め付けから、木材や鉄工の穴あけまで行えるのでDIYを始めたばかりの方にも大変おすすめです。

【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル (FDS14DGL/2LEGK)※バッテリー付

【プロユース】



DIY上級者~プロレベルの方は、よりスペックの高いドリルドライバーもおすすめです。

Hi KOKIのDS14DBL2は大きな径の穴あけもこなせるハイパワーモデルで、より難易度の高いものをDIYしたり、複雑な作業をする時にも活躍します。

【Hi KOKI】14.4V コードレスドライバドリル(DS14DBL2/NN)※本体のみ

 

棚板を置いて固定する



画像引用元:棚受けとは?DIYで棚板を設置する方法 | WOODONE(ウッドワン)マガジン|広島の住宅建材メーカーWOODONE(ウッドワン)が発信する住宅オウンドメディア

金具を固定したら、棚板を置いてビスまたはねじを打って取り付けましょう。

無垢材と木ねじを使用する場合は、板が割れる恐れがあるので下穴を開けてから取付てください。

uncle-bではDIYに使える木材を多数販売しておりますが、その中でも棚板として使用するのにおすすめな商品をご紹介します。

・シナベニヤ


ベニヤ合板の表面にシナの単板を貼り合わせた木材です。

シナは明るい木色と滑らかな手触りで、家具の仕上げ材として使用されています。

※シナは片面です。

uncle-b ONLINE STORE / シナベニヤ(シナ/片面)

・シナランバー


ファルカタ材を小幅のブロックにして継ぎ合わせたランバーコアという芯材をシナの単板で挟んだ木材です。

こちらは両面シナなので、ウォールシェルフのように棚板の存在感が強いDIYにもおすすめです。

uncle-b ONLINE STORE / シナランバー(シナ/両面)

・ポリランバー


ランバーコアの表面にポリエステル樹脂の化粧板を貼り合わせた材料です。

ポリエステル加工面は防水性が高くお手入れもしやすいので、花瓶やコスメ、消毒液や洗剤など液体が入った容器を整理する棚へのご使用もおすすめです。

uncle-b ONLINE STORE / ポリランバー BDR544

色合いを変えたい、木目に深みをプラスしたいという場合は棚板を塗装してみましょう。

uncle-bでは、木目を活かす環境に優しい自然派塗料を取り扱っております。

・いろはカラー(屋内・屋外兼用)


しっかりと着色するタイプです。

カラーバリエーションは、濃茶(ダークブラウン)/栗皮茶(ブラウン)/黄櫨染(ライトブラウン)/黒/洗柿(柔ら

かい橙色)/白/山吹(鮮やかで赤みのある黄色)の7種類。

uncle-b ONLINE STORE / 【アールジェイ】いろはカラー(屋内・屋外兼用)

・いろはカラー(屋内専用)


よりナチュラルに木目を活かす屋内用の塗料です。

カラーはクリアとナチュラルな白檜(しらべ)の2パターンからお選びいただけます。

uncle-b ONLINE STORE / 【アールジェイ】いろはカラー(屋内専用)



 

まとめ

棚受け金具はシンプルで手軽な部品でありがながら、サイズや素材、形状、耐荷重など選ぶ際のポイントがたくさんあることが分かりました。

ウォールシェルフを設置する場所と、設置する物、お部屋の内装などに合ったものを選びましょう。

本文で解説したように、石膏ボードの壁の場合はトラブル防止のためにも間柱に金具を取り付けるという点に気を付けて、収納やディスプレイを楽しみましょう。