コンパネは、元々は建築や工事現場で使われていた枠用板材です。
しかし近年では上部さと扱いやすさで、DIYでもよく使われるようになりました。
そこで今回は、
・コンパネや合板の特徴について
・コンパネの種類
・DIYにおすすめの材料
について詳しくご紹介していきます!
目次
コンパネとは?コンクリート加工の枠として使われる
コンパネとはコンクリート型枠パネルの略で、コンクリート加工をする際に型枠として使われる耐水加工を施した合板です。
正式名称はコンクリート型枠用合板といい、ラワンという柔らかい熱帯産の木材が原料に使われることが多いようです。
しかし最近では現地での伐採制限もあり、別の樹種で作成したり複数の木材を使うこともあります。
5枚の単板を圧着して作られたものが多く、厚みは製品によって12mm~18mm程度の差がありますが、12mmのコンパネが多く使われています。
サイズは900×1,800(mm)または910×1,820(mm)が一般的です。
リーズナブルで耐水性が高く強度があるので、屋根工事の下地材や木造建築の壁・床の下地として建築分野で使われることもあります。
木材を使用したコンパネが一般的ですが、樹脂製のコンパネもホームセンター等で販売されています。
コンパネとベニヤ板、合板との違い
コンパネは薄く切った木の板を重ねて加工した合板です。
同じように木材を加工した板材として、ベニヤ合板やMDFなどがあります。
コンパネと他の合板などの違いについては、こちらで解説しております。
丈夫で扱いやすいコンパネはDIYでも大人気の素材!
コンパネは本来コンクリート加工のために使われる材料ですが、丈夫で加工しやすいことからDIYでも高い人気があります。
樹脂塗装してあるコンパネは特に耐水性に優れているので、屋外に設置するものをDIYする時にもよく使われます。
コンパネの種類
コンパネにはどのような種類があるのでしょうか、それぞれの特徴について見ていきましょう。
防水・耐水タイプ
一般的なコンパネは、樹脂加工が施されているため耐水性が高いのが特徴です。
黄色やグレー、緑などのカラーがはっきりと塗布されているものがほとんど。
そのため、木目を活かしたナチュラルな色味が好きな方には合わないかもしれません。
また、木口には塗装されていないので、屋外に設置する場合は木口もしっかりと塗装処理して水分による影響を受けにくい状態にしましょう。
無塗装タイプ
通常、コンパネは型枠として何回も使えるように剥離剤として樹脂を混ぜた塗料が塗布されていますが、無塗装タイプは塗料を使用していないためナチュラルな質感が楽しめます。
ただ、コンパネはあくまでも型枠用資材ですので、表面のざらつきなどが気になるかもしれません。
DIYに無塗装タイプのコンパネを使用する場合は、サンドペーパーなどでしっかりと表面処理を行いましょう。
コンパネはJASで規格が決められている
コンパネはJASによって、
・表面加工
・耐候性
・耐アルカリ性
・接着の程度
・含水率
・ホルムアルデヒド放散量
などが細かく定められています。
JAS規格の水準を満たした製品には、以下のマークが表示されています。
・コンクリート型枠用合板
画像引用元:合板の規格と表示|日本合板工業組合連合会
きちんとした品質なのか、製品を買う時にチェックしてみてください。
DIYには扱いやすい合板や化粧板がおすすめ!
DIYで木材を使うなら、扱いやすい合板や加工木材がおすすめです。
無垢材は人気がありますが、反りや歪みが出やすく加工が難しいのでビギナーの方にとっては扱いにくい素材でもあります。
コンパネは本来型枠として消耗品的に使うものなので、表面がザラザラしていたり、塗装が派手なカラーだったりして見た目があまりよくありません。
ベニヤ合板やランバーコアなど木を原料にした材料は、木材が持つ風合いと加工のしやすさが両立されているのでDIYを始めたばかりの方にもおすすめです。
ベニヤ
ベニヤ合板は、木を薄く向いた単板を交互に重ねて作った合板です。
リーズナブルで加工しやすく、反りなどが出にくいのでDIY初心者の方からも人気の定番素材です。
・ラワンベニヤ
東南アジアのラワンという広葉樹を使用した合板です。
ラワン合板は耐久性と耐水性に優れているため、外壁や屋根の下地材にも使われています。
表面がザラっとしているため、DIYで使う際は表面処理を丁寧に行いましょう。
・シナベニヤ
ベニヤの片面にシナ材を貼ったベニヤ合板です。
シナの木は明るい木色で、表面も滑らかで平滑なので塗装など加工がしやすいのが特徴です。
家具やDIY作品の仕上げ材として使用するのがおすすめです。
uncle-b ONLINE STORE / シナベニヤ(シナ/片面)
・針葉樹ベニヤ
カラマツや杉といった針葉樹を薄くスライスした単板を使ったベニヤ合板です。
針葉樹ベニヤは木目が粗く節が荒いため、湿気に弱くささくれが出やすいため下地材への使用がおすすめです。
しっかりとした木目は独特の味わいが感じられるので、処理をして化粧板として使用する方法も人気です。
uncle-b ONLINE STORE / 針葉樹合板(ラーチ)
ランバーコア
ランバーコアとは、芯(コア)の部分に小さなブロック状の木材を圧着した素材を使用し、薄い板で挟んだ材料です。
加工した木材でありながら木材の美しさも楽しめて、軽量で強度も高いので家具・木工・建材といった分野で広く利用されています。
・ラワンランバー
ランバーコアの表面にラワン材を使用した木材です。
ネジや釘打ちにも強く、本棚やドアなど耐久性が必要なパーツにもおすすめです。
uncle-b ONLINE STORE / ラワンランバー
・シナランバー
シナ材を両面に使用したランバーコアです。
木目が滑らかで塗装もしやすいので、お好きなカラーリングが楽しめます。
uncle-b ONLINE STORE / シナランバー(シナ/両面)
・ポリランバー
ポリランバーは、表面と裏面をポリエステル化粧板として仕上げた素材です。
つるつるとしたポリエステル樹脂を使用しているので、塗料やコーティングといった工程が省略できます。
uncle-b ONLINE STORE / ポリランバー BDR544
MDF
MDF(中質繊維板)は、木を細かく粉砕して板状に加工した成形素材です。
繊維状にして樹脂を混ぜて作られるので、天然木のように節やささくれがなく加工しやすいのが特徴です。
uncle-bで取り扱っているMDFは未利用資源を原料にしているため、環境に優しい素材となっています。
メラタック
メラタックはメラミン樹脂を使った粘着剤付の化粧板です。
メラミン樹脂は耐久性や耐水性に優れているため、オフィスデスクやダイニングテーブル、洗面台の壁、押し入れの天板など設置する場所を選びません。
薄さ0.55mmでカットしやすく、表面には天然木材のような繊細な木目がプリントされています。
裏面には粘着剤が塗布されているのでカットして貼るだけの簡単施工が可能です。
DIYで作った棚やテーブルの天板の仕上げやちょっとした模様替えにも使えます。
uncle-bでは3色のメラタックを取り扱っております。
【アイカ】メラタック(GTF-2055RD):ライトブラウン
まとめ
コンパネは丈夫でリーズナブルなことから、DIYを楽しむ方からも人気がある材料です。
しかしコンパネは消耗品として使われるため、見た目がよくないものも多くあります。
今回ご紹介したように、扱いやすくリーズナブルなDIY向きの合板や加工材料もたくさんあるので、それらの材料を使ってDIYすることをおすすめします。
uncle-bでは、DIYに適した合板などを多数販売しております。
サイズや厚みもお選びいただけますので、お気軽にご利用くださいませ。