木ダボは木材を継ぎ合わせたり、組み立てるために使うパーツです。
ネジのように下穴を開けて木ダボを入れるのですが、キネジなどとは作業内容が異なり、必要な道具もあるので作業前に使い方を押さえておきましょう。
今回は、木ダボの使い方と必要な道具について詳しく解説いたします。
目次
木ダボとは?組立てに使うパーツ
木ダボ(太枘、駄枘)は、木材のダボ接ぎに使うための小さな棒状のパーツです。
ダボ接ぎとは、組み合わせたい木材に小さな穴を開け、木ダボを入れて2枚の木材をぴったりと繋ぎ合わせる木材加工の方法です。
画像引用元:ダボ - Wikipedia
木ダボ形状は似ていますが、側面に溝が入っていたり、両端の面取りがされているものなどがあり、用途に合ったものを選ぶことができます。
普通のビス留めと比べて手間と時間がかかるダボ接ぎですが、ネジを使うよりも表面の仕上がりが美しくなるのが特徴です。
ダボ接ぎの他にも、棚板を支えるための棚受けやねじやビスの頭を隠すために使われることもあります。
木ダボを使ったDIYに必要な道具
木ダボをDIYで使用する際に必要な道具と、それぞれの役割についてご紹介します。
木ダボ
木ダボはホームセンター、木材店、100円ショップ、ECサイトなどで購入できます。
木ダボのサイズは色々とありますが、DIYでは6mm/8mm/10mmが使われることが多いようです。
ダボマーカー/さしがね
さしがねはL字状の定規で、下穴を開ける位置を決めるために使います。
位置決めや角度、円周や正方形を測ることができるので、木材を使ったDIYをする方はひとつ持っているとよいでしょう。
ダボマーカーは、ダボ穴の位置を合わせるための道具です。
画像引用元:Home - Lee Valley Tools
このように上が三角錐、下が円柱状になっています。
一方のダボ穴開けたらダボマーカーを設置し、もう一枚の木材を上から押し付けると跡がつきます。
ダボマーカーの跡をガイドにドリルで穴を開けると、ずれずにきちんと対となる下穴が開けられます。
ダボマーカーもホームセンターなどで数百円で購入できるので、木ダボと一緒に買っておくとスムーズに作業ができるでしょう。
ドリルガイド
ドリルガイド(ドリルスタンド)とは、ドリルで真っすぐな穴を開けるためのツールです。
木材にセットし、ドリルガイドの穴にドリルを差し込んで使います。
ドリルガイドは様々な形状・素材のものが売られていますが、木材に固定して使えるタイプがおすすめです。
手で抑えながら使うタイプのドリルガイドはDIY向けに売られていることが多いですが、ずれる恐れもあるので、養生テープやマスキングテープなどを使って動かないようにしましょう。
マーカーや鉛筆
木材の墨付けのために、マーカーや鉛筆も用意しておきましょう。
墨付け用のマーカーは使いやすいのですがマーキングを間違えると修正できないので、DIYを始めたばかりの方は墨付け用の鉛筆の方が直せるので使いやすいかもしれません。
電動ドリル
電動ドリルがひとつあると、木ダボの穴あけが簡単にできます。
電力で動くドリルとしては、回転の力のみを使うドリルドライバーと、回転と打撃の力を使うインパクトドライバーがあります。
木ダボの穴あけは微妙な調整が必要なので、加減がしやすいドリルドライバーがおすすめです。
uncle-bでは初~中級者向けと、PRO仕様の2つのモデルを販売しており、お好みのものをお選びいただけます。
【初~中級者向け】
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【プロ仕様】
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ダボ錐ビット
ビットとは、電動ドリルの先端につけて使用するツールです。
ビットを付け替えることで穴あけやビス留めなど、色々な作業が可能になります。
木ダボの穴を開ける際は、太めの径の穴が開けられるダボ錐ビットがおすすめです。
ビットを選ぶ際は、ビットの径と工具との接続部の形状をご確認ください。
ビットのサイズは使用する木ダボよりも0.1mmほど小さいものを選ぶと、ダボが緩まずしっかり木材が繋げられます。
木材
組立に使う木材はお好きなものをご用意ください。
木ダボを使って組み立てる場合は、ある程度厚みがある木材を選ぶとよいでしょう。
木材をカットして出た端材は、当て板として使えるので取っておきましょう。
木工用接着剤
ダボ継ぎをする場合、しっかりと木材を固定するために木工用接着剤を使用することもあります。
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ホームセンターやコンビニでも買えるような一般的な木工用接着剤で大丈夫ですが、屋外やキッチンなど水場に設置するものを作る場合は耐水タイプの接着剤がおすすめです。
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ただ、木ダボは密着するように作られているので、接着剤の使用は必須ではありません。
クランプ
クランプは木材を固定するための道具で、木材を使ったDIYのあらゆる作業で用いられています。
接着剤は完全に乾くまで通常タイプで24時間以上、速乾タイプで12時間以上かかるので、乾燥指せている間に浮かないようにクランプを使ってしっかりと固定しましょう。
クランプの使い方はこちらで詳しくご紹介しております。
木ダボの使い方5つの手順
木ダボを使って木材を組み立てる時の手順についてご紹介します。
マーカーなどで墨付けをする
画像引用元:Dead-on dowel joints | Wood
まずは、木ダボを埋め込む場所を決めましょう。
さしがねなどを使って穴あけをする位置を決め、マーカーや鉛筆などを使って墨付けをします。
ドリルで真っ直ぐ穴をあける
画像引用元:Dead-on dowel joints | Wood
ドリルガイドなどを使って、まっすぐに穴を開けていきます。
穴の深さは木ダボの半分よりも2〜3mm程度深めに開けましょう。
普通のドリルビットで穴あけする場合は、深さが分かるようにビットにマーカーやマスキングテープを使って目印をつけておきます。(巻き込みなどの原因となるので先端にテープが就かないようにしましょう。)
ダボマーカーでもう1枚の板に目印をつける
画像引用元:Dead-on dowel joints | Wood
開けた穴にダボマーカーをセットして、上からもう1枚の木材をしっかり押し付けて跡をつけます。
ドリルで穴を開ける
画像引用元:Dead-on dowel joints | Wood
ダボマーカーでつけた印を目安に、ドリルで穴を開けましょう。
この作業も垂直になるよう気を付けながら行います。
木ダボを入れて組み合わせる
画像引用元:Dead-on dowel joints | Wood
穴を開けたら片方に木ダボを入れます。木工用接着剤を使う場合は、先に穴に接着剤を入れてから木ダボを入れてください。
かなづちなどを使って優しく何度か叩くとしっかりと奥まで入ります。
もう1枚の木材を組み合わせる時もかなづちで軽く叩きながら少しずつ入れていきましょう。
一気に入れようとして強く叩くと、木材が割れたり、変形する恐れがあります。
ダボ埋めの方法は?
画像引用元:Working with Dowel Joints - Sawdust Girl®
ネジ頭を隠すためにダボ埋めをしたい時は、先にダボ用の穴を開けてから下穴を開けてビス打ちをします。
ダボ埋め用の穴は木材の厚さにもよりますが、5mm~1cmほどが目安です。
ビス打ちができたら穴と木ダボに少量接着剤を塗布し、穴に木ダボを入れます。
穴からはみ出た部分はダボ用のノコギリでカットします。普通のノコギリを使うと、刃の出っ張った部分により木の表面が傷ついてしまうので気をつけましょう。
紙やすりで表面を滑らかに仕上げればダボ埋めの完了です。
最後にオイルフィニッシュやステイン塗料で塗装したい場合は、木ダボを使うのはあまりおすすめしません。
木ダボの切断面は塗料を吸い込みやすいので、ダボ埋めをした部分だけ色が濃く発色してしまいまうためです。
仕上げに塗装をしたい場合は、木ダボではなく埋め木を使うと色が浮かずに統一感ある仕上がりになります。
まとめ
木ダボは木材同士の接続、棚受け、ネジ頭隠しなど、木材加工で様々な用途に用いられます。
今回は、DIYで一般的な木ダボの使い方をご紹介しました。
ダボ接ぎやダボ埋めができるようになると、DIY作品もぐっとプロっぽく仕上がります。
ダボマーカーやダボ錐ビットを使えば、意外と簡単に作業ができるのでぜひ一度試してみてください。