整理整頓がなかなかできずに困っているという方は、壁にフックや棚を取り付けることを検討しましょう。壁にフックや棚を付けると、収納が便利になるなど、様々なメリットがあります。

本記事では壁にフックや棚を取り付けるメリットや実際の手順、さらに作業時の注意点を詳しく解説しました。「これから壁にフック、棚を取り付けてみたい」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

 

壁にフックや棚を取り付けるメリット



壁にフックや棚を取り付けるメリットとしては、下記の3点が挙げられます。

・空きスペースを有効活用できる
・ものの整理整頓がしやすくなる
・高さを選ばない

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

 

空きスペースを有効活用できる

壁にフックや棚を取り付けると、部屋の床面積を占有せずに空間を有効活用できます。特に、面積の狭い部屋や収納スペースが限られている場所では、壁を利用することでデッドスペースを活かし、効率的な収納が可能です。

また、壁面に取り付けることで、新しく家具を購入する必要がなくなります。すると、部屋全体が広く感じられるでしょう。フックや棚を自由に配置することで、インテリアの一部としても機能し、部屋のデザイン性も向上します。

 

ものの整理整頓がしやすくなる

壁にフックや棚を取り付けることで、整理整頓がしやすくなります。そのため、必要なものをすぐに見つけることも可能です。小物やアクセサリー、キッチン用品など、使用頻度が高いものを手の届く場所に置いておくことで、作業効率を向上させられるでしょう。

また、物を壁にかけることで、床やテーブルの上などに物が散らかるのを防ぎ、常にすっきりとした空間を保つこともできます。視覚的にも整理された空間は、気分をリフレッシュさせるなど、副次的な効果も期待できるでしょう。

 

高さを選ばない

壁にフックや棚を取り付ける際は、高さを自由に調整できます。そのため、使用目的や使用者のニーズに合わせて、最適な配置が可能です。例えば、子供用のフックならば低い位置に設置することで、子ども自身が自分で服を掛けたり、片付けたりする習慣をつけることができます。

一方で、大人用のものや頻繁に使わないものを高い位置に配置することで、安全性を確保しつつ、限られたスペースを有効に使うことができます。

 

壁にフックや棚を取り付けるための具体的な方法



壁にフックや棚を取り付ける際の具体的な方法は、下記の通りです。

・取り付けたい位置をセンサーなどを用いて決める
・取り付けるためのアンカーの種類を決める
・アンカーを土台にしてフックや棚を取り付ける

一連の流れについて、ステップごとに詳しく解説します。

 

①取り付けたい位置をセンサーなどを用いて決める

壁にフックや棚を取り付ける際、まずはどの位置に取り付けたいかを正確に決めることが重要です。壁の内部には配線や配管が通っていることもあります。そのため、センサーやスタッドファインダーを使用して、取り付けに適した場所を確認します。

スタッドファインダーを使えば、壁の裏にある木材や金属の柱を検出でき、フックや棚をしっかりと固定できる場所を見つけられます。また、水準器を使用して、取り付ける位置が水平であることを確認し、鉛筆などで軽くマーキングしておくと良いでしょう。これにより、設置後に傾いてしまうリスクを減らし、美しい仕上がりを確保する土台ができます。

 

②取り付けるためのアンカーの種類を決める

取り付ける位置が決まったら、使用するアンカーの種類を選定します。アンカーは、フックや棚を壁にしっかり固定するための部品です。壁の材質や取り付ける物の重さによって適切な種類が異なります。

アンカーの種類としては、主にねじ式アンカーと、壁裏から抑えるタイプのアンカーがあります。それぞれの特徴を解説します。

 

②-1. ねじ式アンカー

ねじ式アンカーは、乾式壁(石膏ボード)や中空壁に、フックを取り付ける際に使用されるアンカーです。先端がねじのように鋭くなっているため、壁にドリルで下穴を開ける必要がなく、簡単に取り付けられます。

取り付けたい位置にねじ式アンカーを押し当て、ドライバーで回しながら壁にねじ込むことで、アンカー自体が壁にしっかりと固定されます。アンカーが壁にしっかりと食い込んだら、次にフックを取り付けるためのネジをアンカーの中心に挿入し、固定します。

ねじ式アンカーは、軽量から中程度の荷重に適しています。比較的手軽に使えるので、小さな収納やデコレーションの設置に便利です。しかし、重い物を支えるには強度が不足します。重量物を取り付ける際は、別の種類のアンカーを検討する必要があります。

 

②-2. 壁裏から抑えるタイプのアンカー

壁裏から抑えるタイプのアンカーは、特に重い物を壁に取り付ける際に使用される強力なアンカーです。壁の裏側で広がり、固定されることで、非常に強い保持力を発揮します。

まず壁に穴を開け、アンカーを折り畳んだ状態で挿入します。アンカーが壁を通過すると、内部で「翼」や「クランプ」が広がり、壁の裏面に引っ掛かって固定されます。これにより、アンカーは壁全体を利用して重量を分散させるため、非常に高い耐荷重性能を持つようになるという仕組みです。

この方法は、重い棚や大きなミラー、テレビなどを取り付ける際に適しており、安全性を確保するために欠かせません。ただし、このアンカーは一度取り付けると再利用が難しく、取り外す際には壁に損傷を与える可能性がある点には注意しましょう。

 

③アンカーを土台にしてフックや棚を取り付ける

適切なアンカーを選んだら、マーキングした位置にドリルで穴を開け、アンカーを挿入します。この時、ドリルビットのサイズはアンカーに適したものを選びましょう。穴が大きすぎたり、小さすぎたりしないように注意が必要です。

アンカーを挿入したら、しっかりと固定されるように軽くハンマーで叩きます。次に、アンカーを土台としてフックや棚を取り付けます。ネジやボルトでしっかりと固定し、最後に全体の水平を再度確認してください。

フックや棚がしっかりと固定されているかどうかを確認し、必要に応じて調整を行います。特に、安全性を重視し、取り付け後に十分な強度があるかを確認することが大切です。

 

壁にフックや棚を取り付ける時の注意点


壁にフックや棚を取り付ける際には、まず重量制限に注意が必要です。取り付けるフックや棚が支えられる重量を忘れずに確認しましょう。耐荷重を超えると、壁が破損したり、フックや棚が落下して事故につながる可能性があります。

次に、壁に穴を開けてよいかどうかの確認が必要です。賃貸住宅の場合、壁に穴を開けることが禁止されていることが多いので、事前に契約書を確認するか、管理者に相談することが推奨されます。穴を開けられない場合でも、接着剤や粘着フックなどの代替手段を検討することが可能です。

また、取り付けた時に他のものと干渉しないかも考慮すべきです。棚やフックの位置を決める際には、ドアの開閉や窓の操作、近くにある家具との位置関係を確認し、使い勝手を損なわないように注意しましょう。取り付け後に物がぶつかったり、動かせなくなったりすることがないように、配置を検討します。

最後に、壁の奥に電源ケーブルなどがないかも確認が必要です。壁内には電気配線や配管が通っていることがあり、ドリルが触れると感電や火災のリスクがあります。スタッドファインダーや電気配線探知機を使用して、壁の内部を確認し、安全な場所に穴を開けることが大切です。

 

まとめ:壁にフックや棚を取り付けて便利に!



収納や整理整頓にお悩みの方は、壁にフックや棚を取り付けてみましょう。するとデッドスペースを活用でき、ものが整理整頓しやすくなります。物が散らからずに片付いていると、利便性や生活の質も高まります。

実際に壁にフックや棚を開ける際の工具探しには、uncle-bをご活用ください。例えば、アンカー取り付け前の穴あけ作業に役立つドリルを始め、uncle-bでは様々な工具を用意しています。