延長コードを選ぶ際には、用途や使用環境に応じた基準を押さえておくことが大切です。この記事では、延長コード選びで失敗しないためのポイントを詳しく解説します。

まず、必要な長さや利用場所、コンセント口数、差し込み口の形状などの選び方の基準を紹介し、さらに安全性や電力容量についても注意点をまとめました。安心して使える延長コードを選ぶための基本知識を身につけ、快適で安全な電源設備を整えましょう。

 

【ポイント別】延長コードの選び方の基準



延長コードの選び方の基準としては、下記6つのポイントがあります。

・必要な長さはどのくらいか?
・どこで利用することを想定しているか?
・どのくらいのコンセント口数が必要か?
・差し込み口の形状はどのタイプか?
・その他に必要な機能はあるか?
・デザイン性にどのくらいこだわるか?

それぞれのポイントについて、何を重視すべきか詳しく解説します。

 

必要な長さはどのくらいか?

延長コードの長さは、使用環境に応じて適切に選ぶことが重要です。長すぎるとコードが余り、絡まりやつまずきの原因になります。一方で、短すぎると電源が届かないため不便です。

まず、電源コンセントから接続する機器までの距離を測り、必要な長さを確認しましょう。一般的には、3メートルや5メートルの延長コードが多くの家庭で利用されていますが、用途次第ではさらに長いものが必要になる場合もあります。

また、コードが長くなるほど電圧降下が発生しやすくなり、大型電化製品には不向きとなります。そのため、使用する機器の種類や電力消費量も考慮に入れて選びましょう。

さらに、配線をきれいにまとめるためのコードリール付き延長コードも選択肢に含めると、使用後の収納や安全性が向上します。

 

どこで利用することを想定しているか?

延長コードの利用場所によって、選ぶべき製品の仕様や特性が異なります。屋内で使用する場合は、標準的な耐久性の延長コードで十分です。

しかし、屋外で使用する際には防水・防塵性能を備えたものを選ぶ必要があります。特に、庭や工事現場などでの使用では、雨や汚れにさらされる可能性が高いため、防水・防塵等の機能を持つ延長コードが適しています。

また、キッチンや浴室などの湿気が多い場所でも、絶縁性が高く、耐水性を持つ製品を選ぶのがおすすめです。さらに、オフィスやリビングなど、複数の機器を同時に使用する環境ならば、火災リスクを軽減するために、熱がこもりにくい素材や構造を持つ延長コードを選びましょう。

使用場所の環境や状況に応じた延長コードを選ぶことで、安全かつ効率的に電力を供給できます。

 

どのくらいのコンセント口数が必要か?

延長コードを選ぶ際には、使用する機器の数に応じたコンセント口数を考慮することが重要です。家庭では、パソコン、スマートフォンの充電器、照明器具など、複数の電化製品を同時に使用することが一般的です。

そのため、2口や3口の基本的な延長コードではなく、6口や8口など、多口タイプの延長コードを選ぶのが良いでしょう。また、USBポート付きの延長コードを選ぶと、スマートフォンやタブレットの充電も簡単にできます。

しかし、コンセントの口数が多くても、一度に使用する電力が延長コードの定格を超えないように注意が必要です。過電流防止機能やブレーカー付きの製品を選ぶことで、過負荷による事故を防ぐことができます。さらに、コンセント同士が干渉しないように、口の間隔が十分に広く取られているかを確認することも大切になります。

 

差し込み口の形状はどのタイプか?

延長コードの差し込み口の形状は、使用する機器や設置場所に応じて選ぶことが重要です。標準的なコンセントには二極や三極のプラグが使用されます。しかし、延長コードによってはこれらに対応していないものもあるので、事前に確認しましょう。

二極プラグは、一般的な家庭用電化製品に多く使われていますが、三極プラグはアース線が付いているため、安全性が求められる電化製品や高出力の機器に適しています。さらに、L字型プラグやスリム型プラグを選ぶと、家具の後ろや狭いスペースでも使用でき、コードが折れ曲がるリスクを減らせます。

使用環境や機器の仕様に合った差し込み口の形状を選ぶことで、安全かつ効率的に電力を供給できます。

 

その他に必要な機能はあるか?

延長コードを選ぶ際には、基本的な機能に加えて、使用状況に応じた追加機能も検討すると良いでしょう。例えば、過電流防止機能やサーキットブレーカー機能付きの延長コードは、過負荷による火災や機器の故障を防ぐことに役立ちます。

また、雷サージ保護機能がある製品は、雷による瞬間的な高電圧から機器を守ることができ、特に高価な電子機器を接続する際に安心です。さらに、個別スイッチ付きコンセントや一括スイッチ付きの延長コードを選ぶと、使用しないコンセントの電源を簡単にオフにでき、待機電力を削減することができます。

チャイルドロック機能付きの延長コードは、小さな子どもがいる家庭での安全対策として有効です。これらの追加機能は、延長コードの利便性と安全性を高めるために、使用環境やニーズに合わせて取捨選択することが求められます。

 

デザイン性にどのくらいこだわるか?

延長コードはインテリアの一部としても機能します。そのため、デザイン性にこだわることも重要です。特に、リビングやオフィスなど、人目に触れる場所に設置する場合は、コードの色や形状が空間の雰囲気に合うかどうかを考慮しましょう。

最近では、シンプルでスタイリッシュなデザインの延長コードや、カラーバリエーションが豊富な製品も増えています。また、コードを見せたくない場合は、フラットケーブルタイプや家具に沿わせて設置可能な隠せるタイプの延長コードが選ばれます。

巻き取り式や収納型の延長コードは、使用しないときにコンパクトに収納でき、見た目もすっきりとします。デザイン性と機能性を両立させることで、延長コードが生活空間に自然に溶け込み、快適で美しいインテリアを実現することができるでしょう。

 

延長コードを選ぶときの注意点



延長コードを選ぶ時には、主に下記の3点に注意しましょう。

・利用できる電力の上限を超えないようにすること
・コンセント同士の間隔は空いているか
・安全性の高い製品かを確認する

それぞれ詳しく解説します。

 

利用できる電力の上限を超えないようにすること

延長コードには、許容できる電力の上限が設定されています。これを超えて使用すると、コードが過熱し、火災や機器の故障を引き起こす危険があります。

使用する機器の総消費電力が延長コードの定格を超えないよう、必ず確認してください。特に、高出力の機器を複数同時に使用する場合は注意が必要です。

 

コンセント同士の間隔は空いているか

延長コードのコンセント口同士の間隔が狭いと、大型のプラグやアダプターを差し込んだ際に、隣のコンセントが使用できなくなることがあります。

複数の機器を無駄なく接続するためにも、コンセント同士の間隔が十分に空いている製品を選ぶことが大切です。間隔が広い延長コードを選ぶことで、使い勝手が向上します。

 

安全性の高い製品かを確認する

延長コードを選ぶ際は、PSEマークなどの安全規格に適合した製品を選びましょう。また、過電流防止機能や雷サージ保護機能付きの製品は、火災や機器の故障を防ぐため、安全です。

製品のレビューやメーカーの信頼性も確認しつつ、長期間安心して使用できる安全性の高い延長コードを選ぶことが重要になります。

 

まとめ:適切な延長コードを選ぼう



延長コードは長さや利用シーン、必要な口数、差し込み口の形状、必要な機能、デザイン性を考慮しつつ、最適なものを選びましょう。特に、長さは最も重要であり、長すぎる場合も短すぎる場合も、延長コードを有効に使えません。

また、延長コードを選ぶ際は、利用可能な電力の上限を超えないか、コンセント同士が近すぎないか、安全性が高いかという点も注意しましょう。適切な延長コードを選ぶことで、利便性が保たれ、なおかつ安全に電気を使えるようになります。

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