鉄の切断に使う工具には、多くの種類があり、それぞれに特徴とメリット、デメリットがあります。目的や使用環境に応じて、最適な工具を選ぶことが重要です。

また、作業時にはケガをするなど、様々なリスクが伴います。そのため、安全にも配慮しつつ作業しなければなりません。本記事では、鉄の切断に適した工具の種類とそのメリット・デメリット、工具を扱う際の注意点を詳しく解説します。

 

鉄を切断する工具の選び方



鉄を切断する工具を選ぶ時は、下記の2点を確認しましょう。

・どこで切断することが多いのか
・どのような形状の鉄を切断するのか

それぞれ詳しく解説します。

 

どこで切断することが多いのか

鉄を切断する場所によって、適した工具が変わります。例えば、屋内の工房やガレージで切断を行う場合、電動工具を使用することが一般的です。電源が確保されており、作業スペースも広いため、グラインダーやバンドソーなどの大型工具が使用できます。

一方、屋外での作業や電源が確保できない場所では、手動工具やバッテリー駆動の電動工具が便利です。また、狭い場所や高所での作業では、コンパクトで持ち運びが容易な工具が必要となります。このように、作業環境に応じて適切な工具を選ぶことが重要です。

 

どのような形状の鉄を切断するのか

鉄の形状によっても、使用する工具が異なります。例えば、薄い鋼板や細い棒材を切断する場合は、手動の金属用ノコギリや薄刃グラインダーが適しています。これらの工具は、繊細な作業に向いており、切断面をきれいに仕上げることが可能です。

一方、厚い鋼材やパイプ、角材などの頑丈な形状の鉄を切断する際には、バンドソーや切断機が適しています。これらの電動工具は強力で、厚みのある素材でも短時間で切断できるため、効率的な作業が可能です。鉄の形状に応じた工具の選定が、作業の効率と仕上がりに大きく影響します。

 

鉄を切断する工具の一覧とメリットデメリット



鉄を切断する際に使う工具には、以下のようなものがあります。

板金金切ハサミ ニブラ 丸ノコ チップソーカッター ディスクグラインダー ジグソー

それぞれどんな工具なのか、またメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

 

板金金切ハサミ

板金金切ハサミは、手軽に鉄を切断できる手動工具です。電源を必要としないため、作業環境を問わず、どこでも使用できます。

特に、薄い鉄板や鉄製シートの切断に適しています。また、作業中は火花が出ないため、安全性が高いです。

しかし、板金金切ハサミは手動での作業が求められるため、長時間の作業には適していません。また、切る力が弱いため、分厚い鉄の切断にも不向きです。力を加えると、作業者の疲労が蓄積しやすい点にも注意が必要です。

さらに、鉄の切断精度は作業者の技量にも依存するため、きれいな切断面や統一的な切断面を作りづらくなります。

 

ニブラ

ニブラは鉄を高速で精密に切断することが可能な工具です。複雑な形状の鉄や曲線の鉄など、様々な形の鉄でも柔軟に切断できます。

ニブラを使った場合は、鉄の変形が少なく、美しい仕上がりを得られるのがメリットです。また、ニブラでの作業中は切りくずが飛び散りにくいため、清潔な作業環境を保つこともできます。

一方で、ニブラは高価な点がデメリットです。さらに、日々の細かいメンテナンスも必要となります。メンテナンスを疎かにしていると、故障して使えなくなるかもしれません。また、ニブラを使った際の切断面は細かくなります。そのため、厚い鉄板の切断にはあまり適していません。

 

丸ノコ

丸ノコは、鉄の直線的な切断に非常に適している工具です。丸ノコを使うと、スピーディーかつ効率的に作業できます。丸ノコには強力なモーターが内蔵されており、厚い鉄材や複数の層を一度に切断可能です。uncle-bでは、コードレスで使用できる丸ノコを取り扱っております。コードレスなので、バッテリーを充電しておけば、電源を取れない屋外などでも作業可能です。

一方で、丸ノコを利用するのはやや危険性を伴います。なぜなら、丸ノコでは高速回転する刃を使うため、使用時に大きな騒音と振動が発生し、火花も飛び散る可能性があるためです。誤って切断ラインを外すと修正が難しいこともデメリットでしょう。曲線の切断にも向いていません。

 

チップソーカッター

チップソーカッターは、精密かつ高速に鉄を切断できる電動工具です。刃が長持ちし、切断面を綺麗にできるメリットがあります。切断時に発生する火花や熱が少ないため、安全で作業環境を保ちやすいのもメリットです。

一方で、チップソーカッターは高価な点がデメリットとして挙げられます。硬度の高い材料や厚い鉄材にも使用できますが、刃が消耗して使用寿命が短くなる可能性がある点も注意です。また、騒音が発生しやすいため、周囲に配慮して作業することが求められます。

 

ディスクグラインダー

ディスクグラインダーは多用途に使える工具です。例えば、鉄の切断、研磨、削り出しなどができます。サイズがコンパクトで持ち運びやすく、狭い場所での作業も可能です。

ディスクグラインダーのデメリットとしては、回転が高速であるため、火花や粉塵が大量に発生する点、鉄の切断面が粗くなりやすい点などが挙げられます。

 

ジグソー

ジグソーは複雑な曲線や細かいカットに非常に適している工具です。ジグソーを使うと、柔軟性のある切断作業ができます。刃の交換が簡単なので、メンテナンスも楽です。uncle-bで販売しているコードレスジグソー(CJ14DSL)は、わずかワンタッチで刃の交換が可能です。また、操作が比較的簡単なので、初心者にも扱いやすいでしょう。

一方で、ジグソーは厚い鉄材や硬い鉄材の切断には不向きです。また、切断速度が遅いため、大量の作業も難しい点はデメリットと言えます。

 

鉄を切断する工具を扱う際の注意点



工具を使って鉄を切断する際に注意したいのは、下記の3点です。

安全に配慮した服装で行う 電源を確保しておく 専用の手袋を利用する

それぞれ詳しく解説します。

 

安全に配慮した服装で行う

鉄を切断する際は、火花や切りくずから身を守るため、長袖や長ズボン、耐火性のある作業着など、安全に配慮した服装を心がけましょう。また、保護メガネや防塵マスク、耳栓も用意しておくことで、安全性を確保しながら作業ができます。

 

電源を確保しておく

電動工具を使用する際には、安定した電源を確保することが重要です。延長コードが必要な場合は、適切な容量のものを選び、過負荷を避けましょう。電源を確保できないと、電動工具は使えません。

 

専用の手袋を利用する

切断作業では、鉄の鋭利な部分や工具の刃から手を守るため、耐切創性や耐熱性のある専用の手袋を必ず着用しましょう。ただし、手袋をしていても、手が機械に巻き込まれれば大けがをするリスクがあります。そのため、作業中は細心の注意を払い、集中することが大切です。

 

まとめ:鉄の切断には適した工具を選ぼう



鉄を切断する際には、作業場所や鉄の種類に応じて、適した工具を選ぶことが大切です。適切な工具を選ばないと、目的に沿う鉄の切断ができなくなります。主に、下記のような工具を鉄の切断時に使えます。

・板金金切ハサミ
・ニブラ
・丸ノコ
・チップソーカッター
・ディスクグラインダー
・ジグソー

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