グルーガンは、専用の樹脂を溶かして素材同士を接着する器具です。手芸で布同士を接着するときのほか、DIYでも木材や紙類などの接着に使用する場合があります。
グルーガンはダイソーなどの100均でも簡単に購入可能ですが、製品が多いためどれを購入すべきか迷う方も少なくありません。そこで今回は、グルーガンの選び方やおすすめ製品をまとめました。手芸やDIYにグルーガンを活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
グルーガンとは?
グルーガンは、冷めると固まる樹脂を使用して二つの素材を接着するために使用する器具です。初心者でも簡単に操作でき安価で入手できるため、DIYや手芸などで重宝します。まずはグルーガンの仕組みや接着可能な素材、入手方法などを紹介します。
グルーガンの仕組み
グルーガンは銃のような形状をした本体に、樹脂製の棒を差し込んで使用します。銃(ガン)のような本体の形状、樹脂製の棒が接着剤(グルー)の役割を果たすことから「グルーガン」と呼ばれています。
トリガーを引くと差し込んだ棒の表面が熱で溶けて、液状になって銃の先から抽出されます。この樹脂を素材に塗布して接着したい素材と合わせれば、やがて樹脂が冷えて固まって接着される仕組みです。
グルーガンで接着できるもの・できないもの
木や布・皮革や紙・ダンボールといった素材は、グルーガンでの接着に適した素材です。そのため、手芸や工作、木製家具のDIYなどの際にはグルーガンがしばしば役立ちます。
一方で金属やプラスチック、陶器やガラスといった素材には不向きです。樹脂と素材が癒着しづらくうまく貼り付かない、熱で素材自体が溶けてしまうといった弊害が懸念されます。適した素材を理解したうえで、グルーガンを有効活用しましょう。
グルーガンは100均一やホームセンターで買える
グルーガンは手芸やDIYなどに使用する工具としては比較的安価で入手できる製品で、ダイソーなどの100均、ホームセンターなどで購入できます。100均であれば100円〜数百円程度で入手できますし、ホームセンターでも数千円以内では買えます。
少し値が張る製品の方が性能が良いケースが多く、快適に使用可能です。手芸やDIYに本格的に取り組むなら、性能にこだわって購入製品を選びましょう。
グルーガンの選び方
グルーガンを選ぶときは、次の点に留意して商品を探しましょう。
溶かす温度などの仕様で選ぶ
スティックの直径で選ぶ
電源で選ぶ
予熱時間にも着目
液だれしにくい製品がおすすめ
それぞれの選び方のポイントについて、詳しく紹介します。
溶かす温度などの仕様で選ぶ
グルーガンは製品によって樹脂の溶ける温度に差があります。自分の作業シーンにあった製品を選びましょう。低温で溶かすタイプほど予熱時間が短い傾向にあり、また低温な分火傷など怪我・事故のリスクも低いといえます。迅速に固まるため、素早く作業したいときにも扱いやすいでしょう。
一方で、高温タイプは一般に接着力が強力になります。先ほど「接着が難しい」と紹介したプラスチックや金属も、一部の高温タイプなら接着可能な場合があります。また、高温な分固まるまで時間がかかるため、液体を出し過ぎた場合などに微調整の余地があるのも特徴です。
スティックの直径で選ぶ
スティックの直径はおおまかに11mmと7mmがあります。11mmは太め、7mmは細めのスティックというわけです。11mmの方がより広範に多くの樹脂が抽出されるため、強力な接着力を求めるときや接着範囲が広い時に適しています。
一方で7mmは細いぶん、細かい場所や狭い範囲に接着したいときに便利です。手芸や模型など、より繊細な作業に使用するときに適しています。作業シーンを踏まえて、適した直径のグルーガンを選んでください。
電源で選ぶ
電源に着目して選ぶのも重要です。グルーガンには電池や充電式で動くタイプと、コンセントにつないだ状態で使用するタイプがあります。屋外で使用するシーンがある場合は前者がおすすめですが、室内で手芸やDIYに本格的に取り組むなら、基本的にはコンセントにつなぐタイプが便利です。
予熱時間にも着目
予熱時間は短いもののほうが便利です。一般に低温タイプより高温タイプの方が予熱時間が長くなりがち。さらに、製品の性能によっても予熱時間に差が出る場合があります。準備時間が短くなるので、できるだけ予熱時間が短い製品を選ぶのが良いでしょう。
液だれしにくい製品がおすすめ
液だれしにくい製品の方が、適量の樹脂を塗布できるためおすすめです。液だれが多いと、想定しない範囲や量で樹脂が付着してしまい、自分が意図する形で接着できない場合があります。そのため、液だれしにくい高性能な製品が便利です。
グルーガンのおすすめ製品5選
性能面や価格面からおすすめのグルーガンは次の5点です。
Anestyグルーガン
SK11ピタガン EX
MELTER 805 | 805-1
コードレスグルーペン Gluey
グルーガン グルースティック2本付(Can do)
それぞれの特徴を紹介するので、使用シーンや予算にあった製品を選んでください。
Anestyグルーガン
50Wの最大消費電力により予熱時間を1分45秒と短縮できるのが特徴です。一方で最大温度が180度と、今回紹介するグルーガンの中では高温なタイプといえます。
サイズ感が程よく力をかけずに使用できるため、女性や初心者でも使いやすいグルーガンです。コードに繋いで使用するタイプなので、長時間の作業にも適しています。電源スイッチがついているため、コードに繋いだだけで急に熱くなることがなく、安全に使用可能です。
SK11ピタガン EX
液だれがしにくい構造になっているため、作業場や周囲を汚したり、とけた樹脂で火傷したりするリスクが低いといえます。最大温度は160度です。
予熱時間は2分11秒で、比較的短い部類に入るグルーガンとなっています。持ち手部分が細いため、女性でも手にフィットして使いやすいといえます。電源スイッチがついているため、一時的に離席するときなども安心です。
MELTER 805 | 805-1
最大温度が170度の、高温タイプのグルーガンです。予熱時間が2分46秒とやや長めではありますが、液だれがしにくいうえ万が一の液だれに便利なクリーニングシートが付属しています。
高温タイプなため、繊細な作業でも修正が効きやすいグルーガンです。コードの長さが1.4mと充分にあるため、本格的な手芸やDIYに使用するときにも不便さを感じにくいといえます。トリガーの操作性が良いとの評価も散見されます。
コードレスグルーペン Gluey
こちらは電池式でペン型をしているのが大きな特徴です。コンパクトで電池式、さらに予熱時間も短いため、外出先のイベントなどで緊急修繕用に用意しておくのにおすすめです。
予熱完了ランプ、通電ランプがついているので、使用可能な状態かを一目で判断できます。一方で、ペン型であるが故にスイッチをスライドして樹脂を出す構造です。慣れないと適量を出すのが難しいため、特にグルーガン・グルーペンの使用に慣れた人におすすめの製品といえます。
グルーガン グルースティック2本付(Can do)
全国展開している100均のCan do(キャンドゥ)が販売するグルーガンです。税込330円とリーズナブルながら、コード式の本格的な構造をしているのが特徴です。また82gと軽量なため、長時間の作業においても手が疲れずに済みます。
予熱時間が1分52秒と短いのが特徴で、待機時間を減らせます。一方で、液だれしやすいとの評価も散見されるため、作業場所の養生や垂れた液に触れることによる火傷には注意しましょう。
自分に合ったグルーガンでDIYや手芸にチャレンジしよう
グルーガンを使用すれば、手芸やDIYにて安価で手軽に素材同士の接着が可能です。ネジなどでの接合が難しく、さらに通常の接着剤より強度を高めたい場合などにはグルーガンの使用を検討しましょう。
100均やホームセンターで比較的安価で売っているため、手芸やDIYが趣味の方は1台所有しておくのもおすすめです。今回の記事を参考に、自分に合ったグルーガンを選んでみてください。Uncle-bでは、DIY塗料や工具を扱っています。DIY用の工具や塗料をお探しの方は、ぜひ一度Webサイトを訪ねてみてください。