玄関の床はDIYが可能で、チャレンジしてみたい方も多いでしょう。一方で、玄関の床材に何を使用すればよいかわからないという方も少なくありません。
また、作業をスムーズに進めるためには、玄関のDIY手順も確認しておきたいところです。今回の記事では、玄関のDIYの床材の選び方や作業の進め方を紹介します。この記事を読めば、自分に合った床材を選んで、玄関のDIYを進められます。
目次
玄関の床はDIYでリフォーム可能
玄関の床のリフォームやアレンジは、施工業者に頼まずDIYでできます。小物や家具の製作と比べると難易度が高いと考えられがちですが、玄関はスペースが限られているためDIYを実践しやすい場所です。また、汚れやすいゾーンなので、DIYでこまめにリフォームしてきれいな景観を維持するのがおすすめです。
スペースが狭いため意外に取り組みやすい
玄関は、居室やリビングと比べてスペースが限られているため、床の張り替え・リフォームにはさほど手間はかかりません。床材を張り替える場合でも、1日あれば作業は完了します。
既存の床材に被せるだけなら、数時間で作業を終えることも可能です。材料はネット通販、ホームセンターや100均などで手に入りますし、費用も安く抑えられます。
こまめな玄関のDIYがおすすめな理由
主に二つの理由から、玄関の床はこまめにリフォーム・アレンジするのがおすすめです。まず、玄関の床部分は普段土足で入るため、室内の他の床よりも汚れやすい傾向にあります。
汚れは放置しておくほど落としにくく、また自宅の劣化にもつながります。こまめにDIYで床を張り替えて、清潔な状態に保つのが良いでしょう。
もう一つは、玄関は自宅の「顔」に当たる部分だからです。玄関は家族だけでなく、さまざまな来訪者がやってきます。玄関が汚いと家全体が汚いのでは、と誤解されて印象を悪くする恐れがあります。こまめにリフォームして、清潔感のある景観を維持しましょう。
玄関のDIYにおける床素材
玄関のDIYに使える床素材はさまざまありますが、ここでは代表的な以下の4種類を紹介します。
クッションフロア フロアタイル Pタイル ノンスリップシート
クッションフロア
クッションフロアはシート上の床材で、厚さ2〜3mm程度の塩化ビニール素材で作られるものが一般的です。室内にも使用しますが、表面を強化した土足対応のシートもあります。大きなサイズでロール上のシートであれば、継ぎ目を最小限にして張り替えが可能です。
シート自体の凹凸が少ないため、張り替え後は汚れがこびりつきにくくなります。既存の床材を剥がせない場合は、被せて貼ることもできるため、DIY初心者にもおすすめの床材です。
フロアタイル
フロアタイルはタイル上の素材を玄関床に敷き詰めて使用します。厚手のクッションフロアと同程度の厚さで、やや硬さのある素材が多いです。うまく敷き詰めれば、靴で踏んだ時に安定感が得られます。柄のバリエーションが多いのが魅力で、リアルな質感を追求したデザインのタイルも少なくありません。
Pタイル
Pタイルは、フロアタイルの一種とされる場合もありますが、より耐摩耗性、耐水性、耐久性に優れた素材です。傷がつきにくいため、重い荷物を乗せたり、引きずったりしても傷や摩耗が目立ちにくい特徴があります。玄関内にアウトドア用品や自転車などを保管する家には、適した床素材です。
ノンスリップシート
ノンスリップシートには、二つのタイプがあります。一つは、敷いたシートやタイルの滑りや剥がれを抑制する素材です。通常は床の上にノンスリップシートを敷いて、そのうえにシートやタイルを敷きます。
もう一つは、表面を凹凸に加工するなどして、滑りにくくしたシートです。こちらは、単体で玄関の床に敷いて使用します。
玄関の床素材の選び方
玄関の床素材を選ぶときには、つぎのようなポイントに留意しましょう。
耐水性がある素材を選ぶ はがれにくい素材を選ぶ 滑りにくい素材を選ぶ 防臭・防汚性が高いとさらによい
それぞれのポイントについて、詳しく紹介します。
耐水性がある素材を選ぶ
カビの発生や汚れの染みつきを防ぐために、耐水性がある素材を選びましょう。雨雪が降った日には、靴底がぬれた状態で玄関にあがることになります。耐水性が低いシートでは、汚れた水分が浸透して汚れが取れにくくなるのです。
また、水分の多い状態を放置すると、カビなどにより劣化も早める原因になります。耐水性に優れた素材を選んだ方が、きれいな状態が長持ちするでしょう。
はがれにくい素材を選ぶ
家族みんなが日常的に出入りしても、ずれたり剥がれたりしない素材を選んでください。簡単に剥がれる素材では、またすぐにリフォームが必要になってしまいます。
人が歩くときに床とシートがずれれば、転倒の危険性もあります。長期間しっかりと密着してくれて、耐久性のある素材を使用しましょう。
滑りにくい素材を選ぶ
転倒防止のため、滑りにくい素材を選ぶことも重要です。玄関は靴を脱着で屈んだり、立ち上がったりといった動作をするため、そのときに転倒事故が発生しがちな場所です。
事故を防ぐためには、滑りにくい素材を選ぶ必要があります。高齢者や幼い子供がいる家庭はとくに中止しましょう。
雨の日に滑りにくいことも重要!
特に、雨の日に表面が濡れていても滑りにくい素材を選びましょう。乾いたときに滑りにくいからといって、濡れたときも同様とは限りません。
雨の日は靴の裏側も滑りやすくなっているため、床が滑ると転倒事故の危険性が高くなります。床が濡れたときのスリップ防止に配慮した製品を選んで、玄関を安全な状態に保ちましょう。
防臭・防汚性が高いとさらによい
防臭・防汚性の高いシートは、玄関の環境を清潔で快適な状態に保つうえで有効です。玄関は多数のくつを置くため、しばしば匂いがこもってしまいがちに。さらに、靴は玄関の床面に置いたままにすることが多く、靴の汚れが床に落ちて汚れてしまう恐れもあるでしょう。
シートに防臭・防汚性が備わっていれば、玄関での悪臭の発生を防ぎ、また汚れを落としやすくします。自宅を出入りする際に、快適さを感じられるでしょう。
玄関DIYでの床材の張り替え手順を紹介
玄関の床材の張り替え手順を、簡単に紹介します。まず既存の床材を剥がしたのち、新たな素材をカットしたうえで貼り付けていく手順です。
既存の玄関床を剥がす
現時点で、床にシートを敷いている場合には、まず既存の床材を剥がします。剥がすのが困難な場合には、景観を整えるだけなら既存の床材のうえから覆う形でも問題ありません。
一方で、覆うだけでは既存のシートの劣化が進み、内部でよごれ・カビが発生したり、剥がれ・ずれが生じやすくしたりします。そのため、可能であれば剥がしたうえで張り替えるのが最良です。
タイルなど剥がせない素材は溝を埋める
既存の玄関床がタイルなどを敷いて目地で隙間を埋めているタイプの場合は、表面をフラットにする必要があります。目地材を購入して、目地の溝部分に注入して凹凸をなくしてください。凹凸がのこったままでは、床と床材が密着せず、剥がれやずれの原因になります。
新聞や紙を使用して床材を貼る部分の型取りをする
床材を正確な形に整えるために、まずは、新聞・紙などをゆかに敷き詰めて型取りをします。折れ曲がらないように敷いた上で、床の端の部分で新聞・紙を切って床材を敷く部分の形に整えてください。
取った型に従って床材をカットする
床材のうえに玄関床に形にした新聞・紙をしいて、ペンなどで縁をなぞりましょう。そのあと、余分な部分をカットして、玄関の床部分と同じ形に整えてください。
正確に床部分の形を取れないと、後で床材と床部分の形が合わず、隙間ができたり床材が余ったりする原因となるので、正確に切り取りましょう。
接着剤で貼り付ける
接着剤は床の方に一面塗っていきます。接着剤は床材用の強力な製品を使用した方が、床材が剥がれずに長期間にわたって使用可能です。また、耐水性が備わった製品の方が更に適しています。
ホームセンターやネットショップでは、床材用の接着剤が多数売っているので、あらかじめ用意しておきましょう。接着剤はへらなどでのばして、塗りむらがでないように注意しましょう。
出し過ぎると、あとで床材の隙間から接着剤がでてしまうので、少しずつ出しながらのばしてください。一面に接着剤を塗布した後に、床材を貼り付けます。凹凸や隙間ができないように、ぴったり貼り付けてください。あとは、接着剤が乾くまで動かさずに待ちましょう。
玄関の床はDIYで定期的に張り替えて、きれいな見た目を維持しよう
玄関の床は、あらかじめ準備した上で手順に沿って進めれば、DIYでリフォームやアレンジが可能です。
今回の記事を参考に適した床材を購入して、チャレンジしてみましょう。定期的に玄関床をDIYでリフォームすることで、景観を維持し、玄関の環境を快適な状態に維持できます。
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