クランプは材料を固定して作業をしやすくするための器具です。
色々な種類が販売されているので、初めて使う人はどれを選べばいいか分かりにくいかもしれません。
今回は、クランプの種類をはじめ、選び方や使用時に大切なポイントを解説しております。
クランプと合わせて使うのにおすすめなDIY材についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
クランプには色々な種類がある
クランプは木材・金属の加工に必須の固定用器具で、DIYはもちろん建築・内装・家具製造・加工など様々なプロの現場で使われています。
一言でクランプといっても色々あり、形状や固定する力の強さなどは種類によって異なります。
こちらの記事では、クランプの種類ごとの特徴について詳しく解説しています。
クランプの選び方
クランプを選ぶ際に大切な3つのポイントについてご紹介します。
これからDIYを始める方、クランプを使った木材加工をしてみたいとお考えの方はぜひ製品選びにお役立てください。
サイズや作りで選ぶ
DIYビギナーの方が使うならクランプ本体のサイズはコンパクトで、構造がシンプルで使いやすいものがおすすめです。
オンラインでは初心者向けから本格的な製品も購入できますが、業務用の大きいクランプやバイスは大きすぎて保管場所に困ったり、扱いが難しかったりしてしまいこんだまま使わなくなる・・・なんてことも少なくありません。
最初は色々と試してみたくなってしまいますが、慣れるまではそれほど大きくなく持ちやすいサイズのものの方が使いやすいでしょう。
コンパクトでシンプルなクランプでも、F型やC型など口幅が大きく開くタイプを選べば色々な作業に応用できます。
挟める厚み(口幅)で選ぶ
クランプの種類によって、口幅(材料などを挟める幅)が異なります。
クランプで挟む幅は材料の厚みだけでなく、作業台や当て板を一緒に挟むことが多いので、 口幅が狭いクランプだと作業内容が制限されることがあります。
色々なものをDIYしたい方は、最大口幅に余裕がある製品を選ぶのがおすすめします。
固定の仕方で選ぶ
クランプは種類によって固定の仕方が異なります。
DIYでよく使われるクランプの固定方法について見ていきましょう。
・ねじ式
ねじを締めて固定するタイプは、強力に締め付けられるのが特徴です。
電動工具を使ったビス留めや穴あけといったパワフルな作業をしても材料がずれにくいというメリットがあります。
ハンドルやねじ部分をくるくると回さなければならないので着脱に時間がかかること、締め付けすぎると木材に跡がつきやすいという点が気になる方もいるかもしれません。
・レバーやボタン式
レバーやボタンを使って固定するタイプのクランプは操作がしやすく、片手で着脱できる製品も多いので手軽に使えます。
締め付ける力は中程度のものが多いです。
・ばね式
ばねの力でクランプを開閉するタイプです。着脱が簡単ですが、押さえつける力はそれほど強くありません。
レバー式やばね式のクランプは補助的に使うことも多いです。
・ベルト式
画像引用元:DIY Tip: Make Your Own Strap Clamps
必要な長さのベルトを出して、本体で締め付けを調整してロックして固定します。
接着剤で気を組み立てる時など長時間同じ形状を保つ作業に適していますが、電動工具やのこぎりを使う作業には適しません。
木材の組み立てに接着剤をよく使うという方は、角をきれいに固定できるベルトクランプやコーナークランプがおすすめです。
DIYビギナーにおすすめなクランプの種類
これからDIYを始める、またはDIYを始めたばかりというビギナーの方におすすめのクランプを2つご紹介します。
色々な作業をするならF型クランプがおすすめ
DIYで色々なものを作りたいという方には、F型クランプがおすすめです。
F型クランプは締め付け力が高く口幅も大きく開くので、幅広い作業に対応できます。
手元のレバーで簡単に操作できるクイックバークランプも人気がありますが、締め付け力や強度は製品によって大きな差があります。
一般的な物は単体で使うのではなく、他のクランプの補助として使われることが多いです。
クイックバークランプ単体で使いたい場合は、強力なタイプを選びましょう。
色々な作業に使えるクランプが欲しい方、しっかりと固定できるクランプを使いたい方に適しています。
薄板を扱うならバネクランプが手軽に使える
バネクランプは洗濯ばさみのような形状のクランプで、スプリング(バネ)の力を使って材料を挟んで固定します。
クランプの大きさにもよりますが、最大口幅はそれほど大きくないので薄めの木材の加工に適しています。
しっかりと締め付けるC型・F型クランプを比較すると締付力はやや弱めですが、着脱が簡単で価格もリーズナブルなのが特徴です。
手軽に使えるクランプが欲しい方におすすめです。
木材DIYでクランプを使う時の注意点
木材を使ったDIYでクランプを使う時は、材料を傷つけないために締め付ける力に注意して当て板などを上手に使いましょう。
締めすぎない
しっかりと締めつけできるクランプだと、締め付けすぎて木材が割れたり、歪んだりすることがあります。
特に厚みがあまりない木板を使う時は、固定する際に徐々に締め付けて圧締しましょう。
当て板を当てる
クランプを使うと、木材に跡がつくことがあります。
製品によっては跡がつきにくいように材料を挟む部分に保護キャップがついていますが、キャップやカバーがついていない場合は当て板を当てましょう。
当て板は、使わない木材の端材や廃材などで大丈夫です。
ホームセンターや大手ECサイトでは、クランプ用の保護パッドも販売されています。
uncle-bではDIYに適した木材が小サイズから購入可能
uncle-bでは、DIYにおすすめの木材を販売しております。
DIY初心者の方でも扱いやすい合板や加工木材を豊富に取り扱っており、以下の厚みやサイズからお好みのものをお選びいただけます。
【サイズ】
300×600(mm)
300×900(mm)
450×600(mm)
450×450(mm)
300×300(mm)
450×900(mm)
【厚み】
12mm
15mm
18mm
※450×900(mm)は12mm・15mmのみ
・ラワン合板
東南アジアなどに分布する広葉樹・ラワンを使用したベニヤ合板です。
丈夫で湿気などにも強いのが特徴です。
uncle-b ONLINE STORE / ラワンベニヤ
・シナベニヤ
ベニヤ合板の片面を滑らかなシナ材で仕上げたものです。家具などの仕上げ材としても使えます。
木色が白く表面が平滑なので、塗装がしやすいベニヤ合板となっています。
uncle-b ONLINE STORE / シナベニヤ(シナ/片面)
・針葉樹合板
カラマツ・杉などの針葉樹を使った合板です。リーズナブルで加工しやすいことから、屋根や外壁の下地材、床下地材として使われることが多いです。
ややささくれやすいので、DIYで家具や小物などを作る時はしっかりとやすりがけを行いましょう。
uncle-b ONLINE STORE / 針葉樹合板(ラーチ)
他にも、組み立てるだけの専用キットや木口処理が簡単にできる専用テープなども取り扱っているので、DIY材のページもぜひご覧くださいませ。
まとめ
クランプは、形や使い方によってたくさんの種類があります。
どんなものを作るのか、何の作業に使うのか、など用途や目的を明確にしておくとクランプをDIYに取り入れやすくなります。
初めてクランプを使う方は、操作がしやすく色々な作業に使えるF型やレバー型がおすすめです。
クランプを使う木材加工をする際は、ぜひ今回ご紹介したuncle-bのDIY材も合わせてご活用くださいませ。