ニスの塗り方にはちょっとした工夫が必要です。

DIYの仕上げにニスを塗る時も丁寧に作業することで仕上がりが大きく変わるんです。

今回は、

・ニスの正しい塗り方

・ニスを塗るときのポイント

・ニスの種類

・おすすめの仕上げ剤

についてご紹介します。

 

ニスの正しい塗り方3STEP

ニスの正しい塗り方を3つの手順に分けて解説いたします。

意外と見逃しがちなコツや注意点についても触れているので、これまで満足する仕上がりにならなかったという方もぜひご覧ください。

 

やすりがけ



画像引用元:Proper Sanding Techniques - Bob Vila

ニスを塗る前に、木材のやすりがけを行います。

使う番手は木材の種類や状態によって異なりますが、表面がザラザラしている場合は#80くらいの粗い番手から徐々に#240~#300くらいの細目のやすりに変えて木肌を整えていきましょう。

やすり掛けを行う場合は、#80→#150→#260というように紙やすりの番手は倍以内の数字にするように選ぶと作業がしやすいです。

表面が滑らかになったら木の粉をきれいに取り除いて次の作業に移ります。

大きな板にやすり掛けする場合は、サンダーなどの電動工具を使うと作業時間を大幅に短縮できます。

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ニスを薄める



画像引用元:How to Varnish Wood (Varnishing Made Easy) - Bob Vila

作業台などに養生をして、ニスを準備していきましょう。

ニスの状態を見て、粘度が高くどろっとしている場合は水、シンナーや希釈剤など種類に応じたうすめ液を使ってちょうどよいテクスチャーになるまで薄めます。

薄めすぎると木材に密着しないので、サラサラにはしないでください。

ニスの製品によっても異なりますが、希釈剤は5%を上限に目安に少しずつ足していってください。

 

ニスを塗る



画像引用元:How to Varnish Wood (Varnishing Made Easy) - Bob Vila

ニスの準備ができたら実際に木材に塗っていきます。

刷毛などにニスを含ませて木目に沿って塗るのですが、端から端までできるだけ一筆で塗るようにするのがコツです。

ハケ跡が気になる場合は塗布跡に力を入れず撫でるように表面を慣らすと均一に仕上がります。

塗料が含まれた着色ニスは好みの仕上がりになるまで乾燥と塗布を繰り返します。

 

ニス塗りの工程をきれいに仕上げるためには?

ニス塗りは仕上げなので、作品の仕上がりを左右する重要な工程です。

きれいにニス塗りをするためのポイントを3つご紹介していきます。

 

薄く重ね塗りする

ニスは薄く重ね塗りすることできれいに仕上がります。

木の面積に対して塗布する量が多すぎたり、乾かないうちに何度も塗り重ねてしまうと、刷毛跡がつきやすくなってしまいます。

また、乾燥・硬化の過程でニスが割れてしまうことがあるので、一度塗ったら必ず乾かしてから重ね塗りしてください。

 

ニスを塗ったやすりがけする

塗ったニスが乾いたら、表面を触ってみましょう。

ニスの刷毛跡や取り切れなかった木の粉塵などが残ってザラザラしていることがあります。

その場合は重ね塗りをする前に紙やすりでやすり掛けして表面を滑らかに整えましょう。

状態にもよりますが、#240~#300前後のやすりだと塗布したニスを取りすぎず優しくやすり掛けができます。

 

両面にニスを塗る

表面だけでなく裏面や木口面にもニスを塗るのをお忘れなく。

ニスを塗っている面と塗っていない面があると、塗布していない部分から湿気などを吸収して膨張し、木材の変形などに繋がります。

見えない部分にも一度は塗ることで、きれいな状態が長く続きます。

濡らして硬く絞ったウエスなどを使って表面の粉塵を取り除きましょう。

 

DIYで人気のニスの種類は?

DIYで使われることの多いニスの種類を3つご紹介していきます。


水性ニス

水性ニスは木工やDIYで広く使われています。

水性なので希釈も水でできるためDIY初心者の方でも扱いやすく、使用後の掃除も簡単です。

また、仕上がりも透明性が高く元々の木の色や質感を活かしたいという方におすすめです。

一般的な水性ニスはアクリル樹脂が使われており、リーズナブルで購入しやすいというメリットがあります。

ただ、乾燥後も弾性が残り傷や跡が残ることがあるため、テーブルや椅子などよく動かす家具には不向きです。

日常的によく使う家具には乾燥跡の膜が硬く耐久性に優れた水性ウレタンニスがおすすめです。

 

油性ニス

油性ニス(油性ウレタンニス)は水性ニスと比べると塗膜が硬く耐久性が高く、屋外に設置する木工作品の仕上げにも適しています。

また、クリアなニスでも油性の場合、元の木の色合いに飴色のような深みがプラスされるのも特徴です。

希釈には専用のうすめ液が必要で、使用後もまずうすめ液を使って刷毛のニスを落としてから洗剤で洗うなど水性ニスよりも手間がかかります。

 

ラッカーニス

ラッカーニスは揮発性の高い溶剤を使った速乾タイプのニスです。

ラッカークリア、速乾ニスなどとも呼ばれ、乾燥までの時間が短く塗膜が硬くて上部なため作業性にすぐれているのが特徴です。

希釈にはラッカーうすめ液を使用します。

第二石油類を使用しているため、保管には注意し、作業中は換気をしてマスクを着用してください。

 

ナチュラルで環境に優しい仕上がりならいろはカラーのクリアもおすすめ

ほのかなツヤでナチュラルに仕上げたいという方には、「いろはカラー」がおすすめです。

いろはカラーは桐油・亜麻仁油・ミツロウ・ロジン(松脂樹脂)をベースにしたこだわりの国産自然塗料です。

優しいオイル仕上げタイプなので、木の独特な風合いを活かし、美しい状態を長く保ちます。

有機溶剤などは使わず有害な化学物質を含まないので、環境負荷も軽減できるエコな仕上げ材として人気があります。

・屋内用

内装や家具等に使用する屋内用のクリアカラーです。

容量は0.8Lと3.5Lのどちらかからお選びいただけます。

より詳細な商品情報や、ご注文はこちらからどうぞ。


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・屋外用

いろはカラーの屋外用クリアカラーです。

防カビ剤や紫外線吸収剤をブレンドすることで、紫外線や湿気から木材を守ります。

ツヤを押さえて自然に仕上がるタイプなので、無垢材の風合いをそのまま活かしたいという方におすすめです。

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まとめ

ニスは樹脂の膜を形成して、木材を保護して表面を美しく仕上げるために使われます。

「ニス=ツヤのある仕上がり」というイメージも強いですが、艶消し剤が含まれて自然な仕上がりになるものもあり、好みに合わせて仕上がりが選べます。

樹脂や溶剤の種類によって仕上がりが異なるので、用途に応じたものを選んでDIYした作品を長く綺麗に楽しみましょう!