炭はキャンプやバーベキューに欠かせないアイテムです。
特に秋冬は、調理だけでなく暖を取るためにも使われます。
キャンプ用の炭は、木材の種類や形状などによって使用感も様々。
これからキャンプを始める方に向けて、キャンプやバーベキューにおすすめの炭の種類・選ぶポイント・使い方について詳しくご紹介していきます。
目次
キャンプ・バーベキューによく使われる炭の種類3選
炭には色々な種類がありますが、キャンプやバーベキューでよく使われている3種類の炭の特徴をご説明します。
エコなココナッツチャコール
ココナッツチャコール(ヤシガラ炭)は、ココナッツの殻を高温で焼いて炭化させたものに接着剤などを混ぜて圧縮・加熱して作る成形炭です。
果肉等を採取した後の廃棄パーツを使用するのでエコで環境に優しいのが特徴です。
- 炭が弾けて破片が飛び散る爆跳が起きにくい
- 煙が少なめ
- 火持ちが良い
ココナッツチャコールはこのような特性があり、使い勝手がいいことからキャンプやバーベキューでもよく利用されています。
製品によっては着火剤をブレンドしたものもありますが、オイル系のものだと燃焼時に独特の臭いがしたり、メタノール系の着火剤は燃焼時に気化したものを吸い込むと体によくないのでココナッツチャコールを使う場合は添加物の成分をよくご確認ください。
uncle-bで販売しているecoTANのCoconuts Charcoalは、科学物質を一切添加しておりません。
成形にも食品に使われる澱粉を使用しており、有害物質が食材に影響することがない上に木炭のように爆ぜないのでお子様やペットがいらっしゃるご家庭におすすめです。
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Coconuts Charcoal(天然由来100%/ヤシ殻成型炭)
リーズナブルな黒炭
黒炭はナラ・クヌギ・カシ・ユーカリ・マングローブなどの木材を土窯で低温で焼きしめた後に空気を遮断してゆっくり冷却した木炭です。
英語でSoft Charcoalと呼ばれることからも分かるように木炭の中では柔らかく、勢いよく燃えるため着火しやすく火力も強めです。
次にご紹介する備長炭と比較するとリーズナブルで入手しやすいのですが、保管したままにすると湿気が溜まって爆跳することがあります。
また、海外産の黒炭は燻るものも多く、食べながら調理するバーベキューや焼肉では煙が気になるかもしれません。
燃焼時間が長い備長炭
備長炭(白炭)は、高温で木材を炭焼きして素灰や消し粉を被せて急速に消火する「窯外消火法」という製法で作られます。
密度が高く硬い仕上がりになり着火に時間がかかりますが、火持ちがよく煙や臭いが少ないのでじっくりと加熱する料理に向いています。
その火持ちの良さからバーベキューグリルに設置するのはもちろんのこと、焚火台に利用する人も多いです。
ただ、備長炭はとても硬いので爆跳するとケガや火傷を負う可能性があります。
炭の扱いに慣れている人でないと使いこなすのは難しいでしょう。
キャンプに使う炭の選び方
キャンプに向いている炭の特徴を3つご紹介します。
用途にあった炭選びの基準としてお役立てください。
アウトドアで使うなら燃焼時間が長い炭がおすすめ
キャンプのように野外で長時間使うなら燃焼時間が長く、火持ちの良い炭を選ぶのがおすすめです。
火持ちが悪い炭だと大量に持っていかなければならないので、何かと荷物が多くなりがちなアウトドアには不向きです。
庭や屋上などで使う場合は煙や臭いが少ないタイプを
ご自宅のお庭や屋上でバーベキューをする時は、臭いや煙が出ない炭を選びましょう。
最近では、炭だけでなくグリルも小煙タイプの製品があるので組み合わせることでより煙の発生を抑えることができます。
煙の量が多いと近隣に迷惑がかかることもありますし、なにより家に臭いが残ってしまいます。
炭選びはこだわりだけでなく、スマートかつ安全に楽しむためにも役立ちます。
お子様やペットがいる場合は爆ぜにくく化学製品不使用のものがおすすめ
火付きをよくするために着火剤が塗ってある炭も多く販売されていますが、化学物質を使った着火剤だと燃焼時に有害な物質が発生する恐れがあります。
着火剤が燃え切ってしまえばそれほど問題はないのですが、固形タイプの着火剤など長く持つものもあるので小さなお子様やペットがいるご家庭は誤って気化した物質を吸引しないように、化学物質不使用の炭や着火剤をお選びください。
アレルギーや体質的な面で不安がある方は、かかりつけ医にご相談ください。
また、安全にキャンプやバーベキューを楽しむには炭の爆ぜやすさにも注意しなくてはなりません。
炭の爆跳は発生すると連続するので、破片が次々と飛んでしまいます。
適切に管理されたものであれば爆跳のリスクは少ないですが、小さなお子様やペットと一緒に使う場合はヤシガラ炭などの成形炭がおすすめです。
キャンプの炭活用方法5ステップ
キャンプで炭を使う際の活用方法を、火起こしから消火までの手順ごとに解説していきます。
注意点やおすすめ製品についてご紹介しておりますので、これからキャンプやバーベキューを始めるという方のご参考になれば幸いです。
参加人数に対して十分な量の炭を用意する
途中で炭が不足しないように、あらかじめどのくらい持っていけばいいかを計算して準備しておきましょう。
炭の必要量は炭の量や種類、用途によって変わりますが、普通のキャンプの場合は1人当たり1~1.5Kg、バーベキュー1時間あたり1Kg程度が目安です。
キャンプなどで長時間使ったり、複数の用途に使ったりする場合はより多くの炭が必要ですので余裕を持って用意するのがおすすめです。
その他にも、
- 耐火グローブ
- バーナーやライター
- トング
- うちわ
なども忘れずに。
軍手を使う人も多いですが、火の粉がつくとその部分が燃えて穴が空いたりするので、火や高温に強い耐火グローブを使うと安全です。
グリルなどをセットする
バーベキューグリルをセットする時、炭を置く前にバーベキュー用のアルミホイルを敷きましょう。
専用のアルミホイルは分厚いので高温になっても炭がグリルに焦げ付きません。
片付けが楽になりますし、グリルもきれいに保てます。
バーベキューグリルの通気穴を塞がないように注意して、2~3重にホイルを敷きます。
家庭用のアルミホイルは薄いので必ずバーベキューやキャンプ用と表記されているものをお使いください。
着火剤等で火種を作って炭を組む
炭はそのまま火を付けても中々燃えないので、着火剤を使って火種を作ります。
着火剤は大きく、
- 固形タイプ
- ジェルタイプ
- 天然素材を使ったもの
に分けられます。
固形・ジェルタイプの着火剤は、蝋(パラフィン)・メタノール・灯油などが多く使われています。
炭等を介さず着火剤の火が直接食材に触れると科学物質が食材に付着する恐れがあるため避けましょう。
調理に使用する場合、小さなお子様と一緒にバーベキューをする場合は、化学物質不使用の天然素材でできた着火剤がおすすめです。
uncle-bのFAT STICK FIRE STARTERは、樹脂が多く火付きのよい松の木を原料に使用した天然の着火剤です。
ナイフで表面を薄く削ぐように削り重ねるとより着火しやすくなります。
FAT STICK FIRE STARTER(天然由来100%/パイン材着火剤)
着火できたら高さが出るように炭を組みます。
炭の組み方としてよく用いられるのが、
- 立てて並べる
- 交互に積み重ねる井桁型(火の回りが良いが燃焼時間は少ない)
- 八の字かまど式(着火剤の回りに細かい炭を置いて外側に大きい炭を置く)
です。
炭に火が回り出したら適宜ならしたり炭を追加したりして、らうちわ等を使って空気を送り、火を強くします。
炭が白くなってきたら網を乗せて調理を始めてOK!
炭を追加する時は新しいものを下に入れる
炭は燃えるまで時間がかかるので、火力が弱くなる前に炭をつぎ足しましょう。
追加する時は新しい炭を下に置くと表面の温度が下がらないので、調理にも影響しません。
慣れない内は早めにつぎ足すよう意識しましょう。
大きい炭は燃えにくいので、後からつぎ足す時は燃えている部分に触れるように置きます。
使った後は火消し壺などを使ってしっかりと火を消して処理しよう
炭は2度目も使えるので不要に燃やし続けず、使い終わったら適切な方法で消火しましょう。
炭の消火方法としては、密閉容器に入れるか水に入れるの2パターンが一般的です。
密閉容器は熱くなりすぎない炭火用の火消し壺がおすすめです。
金属製で熱に強い蓋付きの空き缶でもよいですが、缶が高温になるので小さなお子様やペットが不用意に触れると火傷する恐れがあります。
水で消火する場合は、金属製のバケツにたっぷり水を張って炭を入れます。
バーベキューグリルやキャンプ台にそのまま水をかけるのは危険なので絶対に行わないでください。
グリルは非常に高温状態なので一気に蒸気が出て負傷する可能性があります。
10分ほど水の中で放置して温度が下がっていそうだったら、ひとつ取り出してトングなどで半分に割って中身を確認しましょう。
濡れた炭は天日干しで乾燥させれば再利用できます。
キャンプ場などでそのまま廃棄する場合は、炭専用の廃棄スペースに捨ててください。
一般ごみと一緒に出したり、埋めたりすることは禁止されています。
まとめ
キャンプやバーベキューでは一度にたくさん炭を使用するので、無駄がないように目的に合ったものを選びましょう。
同じ種類の炭でも製造方法や添加物の有無などによって使用感も変わるので、製品選びの際によく確認することが大事です。
今回ご紹介したCoconuts Charcoalはオンラインストア限定の特製ボックス入り(1kg)
もあります。
その他にもキャンプやアウトドアに役立つグッズも販売しておりますので、オンラインストアをぜひご確認ください。