観葉植物を置くうえで欠かせないのが植木鉢です。植木鉢は材質や形状においてさまざまなものがあり、どれを設置すべきか悩みの種になりがちです。室内・室外と植物をどこに置くかによっても、適した植木鉢は変わってきます。

今回は植木鉢を素材や形状をもとに分類したうえで、設置場所やシーンに合った植木鉢の選び方をまとめました。観葉植物の設置やこだわりのガーデニングを進める際などに、ぜひ参考にしてください。

 

植木鉢の種類①素材で分類する


植木鉢は素焼きや陶器・テラコッタ、木製などさまざまな種類があります。素材によって植木鉢の見た目が変わるため、インテリアやお庭のデザインも変わってきます。置き場所に合っていて、自分が気に入った素材の植木鉢を設置しましょう。

 

素焼きの植木鉢

素焼きの植木鉢は、土を素材として作られていて、さらに素材の風合いが残っているため、ナチュラルな印象を与える植木鉢です。目に見えない細かい穴が素材に空いていて、通気性や排水性が高いのが特徴です。

根腐れを起こしにくいので、植物の管理はしやすいといえるでしょう。一方で、他の植木鉢と比べると脆くひび割れ・破損を起こしやすいので注意してください。

 

陶器やテラコッタの植木鉢

陶器やテラコッタの植木鉢も、園芸店やホームセンター、雑貨屋などで手に入れ安い素材の植木鉢です。素焼きと比べると独自のデザインが加えられているケースが多いといえます。

特にインテリアの一部として観葉植物を設置する時に、内装にフィットしやすい植木鉢です。製品にもよりますが、相対的に高価なものも多いのが特徴です。予算を考えながら適度な植木鉢を購入しましょう。

 

木製の植木鉢・バスケット

木製の植木鉢や、植物素材で作られたバスケットを使用するケースもあります。ガーデニングなどで自然の景観にフィットしやすく、外観にこだわる方がしばしば使用します。ナチュラルな印象をより強めたいなら、室内に設置するのも一案です。

ひび割れや破損が起きにくい反面、どちらも自然素材なので劣化が進みやすい点に留意が必要です。またバスケットは、内部構造がしっかりしていないと水漏れを引き起こしやすい素材といえます。

 

その他の素材

そのほかでは、次のような素材の植木鉢も販売されています。

プラスチック・樹脂製
軽くて動かしやすいのが特徴ですが、見た目はどうしても工業製品の印象を持たれる点に留意しましょう。

ブリキ製
カジュアルな印象を持たせるのに適した素材です。お庭でもインテリアでも、オリジナリティ溢れるデザインにするうえでは役立ちます。熱伝導率が高いので気温が上がる夏場には注意が必要です。

ガラス製
中身が透き通ったデザインがおしゃれで、一味違ったインテリア・お庭のデザインが可能です。一方で特に割れやすい素材なので、取り扱いには充分に注意しましょう。

 

植木鉢の種類②形状で分類する


植木鉢の形状で分類して、気に入った植木鉢を使用するのもよいでしょう。サイズや底の深さ、上から見た形が主な着眼点です。

 

植木鉢のサイズはさまざま

植木鉢のサイズは「号」で表されて、1号上がるごとに直径が3cm広がります。3号鉢(9cm)〜11号鉢(33cm)までは、オンラインショップやホームセンターなどに行けば入手できる可能性が高いでしょう。

小さい苗や種子から育てる場合は、成長とともに植木鉢のサイズをグレードアップしていくのも大切です。

 

縦長で底が深い植木鉢

縦長で底が深い植木鉢は、背の高い植物を入れるとバランスが良く感じられます。観葉植物としての樹木や、根が深くまで張るタイプの植物を飾るのに適しています。バランスがとりにくく倒れやすいので、置く場所には注意しましょう。

 

横長で底が浅い植木鉢

横長で底が浅い植木鉢は、背が低い花などを入れるのに適しています。また、根や葉が横に広がるタイプの植物を入れると、生育に影響を与えず見た目のバランスもとりやすいでしょう。コンパクトな花なら、複数を並べて植えることも可能です。

 

四角い形の植木鉢

丸い筒型の植木鉢のほか、四角い植木鉢も存在します。サイズや深さに大きな差がなければ、四角い植木鉢でも一般的な筒状のものと同じように使用可能です。自分が好むデザインの植木鉢を選択しましょう。

 

プランター

プランターとは、底が浅めで長方形の形をした植木鉢の一種です。充分に横に長いため、小型の植物であれば複数の植物を並べて植えられます。壁に沿うように設置して植物を並べて飾るのにも適していて、インテリア・ガーデニングの双方で便利な植木鉢です。

 

鉢底穴の有無

植木鉢には鉢の底に穴が空いたもの、空いていないものがあります。植物の生育を考えると基本的には穴が空いたものを使用するのが得策です。

デザイン上鉢底穴が空いていない場合は、中に一回り小さい鉢底穴の空いた植木鉢を設置して植物を植えることで「鉢カバー」として使用する場合もあります。

鉢底穴がない植木鉢に直接植物を植えると、根腐れを起こしやすくなるので注意しましょう。

 

おしゃれで機能的な植木鉢の選び方のポイント


植木鉢を選ぶ時には、次のポイントに着目して検討しましょう。

・鉢底穴のメリット・デメリットを理解して選ぶ
・乾燥を好む植物かどうかで選ぶ
・室内・室外など置き場所を踏まえて選ぶ
・植物のサイズや成長過程を踏まえて選ぶ
・デザインや自分の好みも大切に

 

鉢底穴のメリット・デメリットを理解して選ぶ

まずは、鉢底穴の有無のデメリットを踏まえて、自分に合った植木鉢を選びましょう。

鉢低穴がある植木鉢を使用した方が根や土を適正な状態に保ちやすく、植物の生育に適した環境を維持できます。一方で、植替え作業に手間がかかるほか、鉢皿や植え替えグッズ(土・鉢底石・スコップ等の園芸ツール)が追加で必要です。

鉢底穴がない鉢は、鉢を覆うカバーとして使えば色々なデザインの鉢を楽しめます。また、土がこぼれにくい、汚れにくいといったメリットもあります。一方で、基本的には直接植物を植えるのが難しく、水やりの際にはプラポットを鉢から出す手間がかかる点がデメリットです。

 

乾燥を好む植物かどうかで選ぶ

植木鉢の材質は、見た目のほか育てる植物の特性を踏まえて選ぶのも一案です。基本的には乾燥を好む植物を入れるなら通気性や排水性の高い鉢を選びましょう。湿気を好む植物にはあえて水が蒸発しにくい素材を選ぶのも一案です。

乾燥を好む観葉植物に適した植木鉢(パキラやウンベラータなど)
・素焼き
・テラコッタ
・木

湿潤を好む観葉植物に適した植木鉢(モンステラやアンスリウムなど)
・陶器
・ブリキ
・ガラス

 

室内・室外など置き場所を踏まえて選ぶ

置き場所を基準に植木鉢を選ぶのもひとつの方法です。お庭などの屋外に置くなら、気温の変化に強く、強風で転倒するリスクの低い重量感のある素材を選びましょう。

v屋外向き
・素焼き鉢
・テラコッタ
・モルタル

室内の場合は、軽くて持ち運びやすい素材を選ぶと良いでしょう。尖った凹凸が生じにくく、床や壁・家具を傷つけにくいものが適しています。

・陶器
・木
・プラスチック
・ガラス

 

植物のサイズや成長過程を踏まえて選ぶ

植物のサイズに適した植木鉢を選んで、成長過程とともに植え替えていきましょう。植物の生育環境を維持するうえでは、適度なサイズの植木鉢を使用する必要があります。

植物に対して大きすぎる鉢は根腐れを起こしやすくなりますし、逆に小さすぎて根が広がらないと生育に影響を及ぼす可能性があります。成長とともに植物が大きくなるのであれば、それに合わせて植木鉢も大きくして植え替えていくのが大切です。

 

デザインや自分の好みも大切に

デザインや自分の好みを大切にして、気に入った植木鉢を選びましょう。植木鉢のデザインは、植物を軸としたインテリアや庭の景観に大きな影響を与えます。

次のような着眼点をもとに、自分に合った植木鉢を選んでください。

植物の形に合わせて選ぶ
インテリア・庭の見た目に合わせて選ぶ
鉢の色で選ぶ



 

おしゃれな植木鉢を選んで、室内や庭に植物を飾ろう


植物を育てる時には、植物の種類に加えて植木鉢の選択も大切です。植木鉢の形状やサイズ、素材が植物の生育環境に大きく影響します。

インテリアやお庭のデザイン・景観を整えるうえでも、植木鉢選びは重要です。今では多種多様な植木鉢が販売されています。今回の記事を参考にしながら、自分に合った植木鉢を選択しましょう。

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