DIYにはさまざまな工具が必要ですが「何が必要かよくわからない」という方も多いでしょう。工具それぞれの用途を理解したうえで、自分に必要な工具をそろえる必要があります。
今回の記事では、DIYの初心者がしばしば必要とする工具をおすすめ製品と共に紹介しします。どの工具を買っていけばわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.電動工具とは?
- 2.DIY初心者に必要な工具とおすすめ製品・メーカー
- 2-1.インパクトドライバー
- 2-1-1.おすすめ製品・メーカー|ボッシュ IPD118
- 2-2.ドリル・ドライバー
- 2-2-1.おすすめ製品・メーカー|HiKOKI FDB3DL2(LCS)
- 2-3.電動丸ノコ
- 2-3-1.おすすめ製品・メーカー|京セラ 丸ノコ617500A W-1910
- 2-4.サンダー
- 2-4-1.おすすめ製品・メーカー|MAKITA ランダムオービットサンダー BO5030
- 2-5.ジグソー
- 2-5-1.おすすめ製品・メーカー|ボッシュ ジグソー GST90BEN
- 2-6.ルーター
- 2-6-1.おすすめ製品・メーカー|HiKOKI 36Vコードレスルーター M3612DANN
- 2-7.電気カンナ
- 2-7-1.おすすめ製品・メーカー|MAKITA 82mm充電式カンナ KP181DZ
- 2-8.ディスクグラインダー
- 2-8-1.おすすめ製品・メーカー|京セラ ディスクグラインダー 脱着式 RG1262
- 3.電動工具セットを買うのもおすすめ
- 4.電動工具をそろえるときのポイント
- 電動工具を買いそろえてDIYを本格的に始めよう
電動工具とは?
電動工具とは、電力を主な動力源として動く工具のことです。さまざまな種類があり、正確な作業や人力では困難な大きな力が必要な作業などに対応しています。
工場や工事現場などではごく一般的に使用されています。DIYでも必要な工具を揃えておくと、作業をスムーズに進められたり工作できる物の幅が広がったりします。
同じ工具でも充電式とコンセント式のものがあったり、サイズや機能性が異なったりします。高性能で大がかりな物は費用も高くつく場合があるので、作業シーンに合わせて適度な製品を購入するのがおすすめです。
DIY初心者に必要な工具とおすすめ製品・メーカー
工具の種類は、一般の方が使用できる物に絞っても多岐にわたります。初心者がまず揃えていきたい工具はつぎの通りです。
・インパクトドライバー
・ドリル・ドライバー
・電動丸ノコ
・サンダー
・ジグソー
・ルーター
・電気カンナ
・ディスクグラインダー
それぞれの工具の特徴や、初心者におすすめの製品について詳しく紹介します。
インパクトドライバー
インパクトドライバーは、ネジ締めに特化した電動工具です。トリガーを引くと 先端のドライバービットが回転して、ネジを締めることができます。回転と共にインパクト(打撃)が加わるため、人力で締めるよりも高速で堅く締め付けられるのが特徴です。
おすすめ製品・メーカー|ボッシュ IPD118
小型で充電式のインパクトドライバーです。18Vで充分なパワーを発揮する一方で、振り回されにくく自宅のDIYでも使いやすいのが特徴です。ボッシュ独自のパワーマネジメント回路「シニオンチップ」により、充電式でありながら空→フル充電で約33分の作業可能時間を実現しています。
ドリル・ドライバー
ドリル・ドライバーは、インパクトドライバーに穴開けドリルの機能を兼ね備えた電動工具です。木材などを扱うときに小さい穴を開ける機会が多い方にはおすすめの製品といえます。トリガーを引くと、先端に取り付けたビットが回転して作業できます。ビットの先端をドライバーにするか、先端のとがった穴開けドリルにするかで作業内容が変わります。穴あけ作業では、木工φ25mm程度、鉄工φ13mm程度まで対応可能です。
おすすめ製品・メーカー|HiKOKI FDB3DL2(LCS)
こちらのドリル・ドライバーはリチウムイオン電池式で、急速充電器UC3SFLが標準付属となっている商品です。用途に合わせてストレート型とピストル型に形状を変えて利用できます。
21段クラッチ付きで簡単にトルク調整ができるのも特徴です。また、スピンドルロックを使用すれば電気で動作しなくなり、手回しドライバーとしても使えます。手元を明るく照らすLEDライトがついているので、暗がりでも作業しやすくなっています。
電動丸ノコ
電動丸ノコは、円盤型のノコギリがついた工具です。スイッチを入れるとノコギリが高速回転して、強い力を入れずとも堅い素材を切断できます。木材などの加工時間を短縮したり、より正確にまっすぐ切断したりするうえで重宝する工具です。
切り込みの深さやノコ刃の角度を調節できる機能がついている製品もあります。DIYでも定番の便利な工具である一方、大けがにつながるリスクが高い工具です。使い方を理解したうえで安全に配慮して使用するのが大切です。
おすすめ製品・メーカー|京セラ 丸ノコ617500A W-1910
4.7mのコード式でノコ刃の外径が190mmの丸ノコです。最大切り込み深さは68mmとなっているため、これより薄い木材なら切断が可能です。52pチップソーを採用し、切れ味と仕上がり面の美しさを両立しています。
ダブルロック方式を採用することで、初心者でも切断面の傾斜を安定させられます。ソフトグリップハンドルが握りやすく、手にフィットして作業しやすいのが特徴です。3.4kgと比較的重量があるので、作業の際には注意して扱いましょう。
サンダー
サンダーとは、表面を荒削りしたりなめらかに仕上げたりするために使用する工具です。また、木材の表面のキズを隠すときに使用する場合もあります。
動作によって細かくいくつかの種類があります。
オービタルサンダー|サンドペーパーを取り付けて表面を削る
ランダムアクションサンダー|偏芯運動に回転運動を加えて研磨
ベルトサンダー|「サンディングベルト」と呼ばれる帯状のサンドペーパーを回転させて研磨
大本の機能は大きく変わりませんが、使いやすい製品を選びましょう。
おすすめ製品・メーカー|MAKITA ランダムオービットサンダー BO5030
こちらは2mのコードがついている電源式の工具です。人間工学を踏まえて開発されたボディ形状とソフトグリップ採用により、手にフィットしやすい構造に。疲れにくく安定した作業が行えます。偏心+回転運動の二つのアクションでスムーズに仕上げ作業が可能です。
また、吸じん機能が内蔵しているため、作業場所が汚さずにすみます。防じんカバーがついているため、工具内への粉じん侵入も防いでくれます。別売りにはなりますが、集じん機と接続すればさらにクリーンな状態で作業可能です。
ジグソー
ジグソーは、細長い刃を取り付けて、電動で前後運動させて切断する仕組みの工具です。丸ノコと比べると作業スピードは遅い反面、安全性も高いため初心者でも扱いやすい工具となっています。
刃が細長いため、慣れてくると曲線状に切断する時などに便利です。正確な直線は丸ノコ、曲線はジグソーといった形で使い分けるのも一つの方法です。
おすすめ製品・メーカー|ボッシュ ジグソー GST90BEN
初心者におすすめの弓形のハンドルジグソーです。電子無段変速トリガー付きで、日常のDIYなどに使いやすい製品となっています。「ボッシュSDSシステム」により工具なしでノコギリ刃を簡単に装着・交換できます。
粉塵吸引の機能が一体となっているため、作業時に発生する木くずの飛散を減らせます。最大で90mmの板を切断可能です。2.5mのコードがついている電源式です。
ルーター
ルーターとは、木材の画取り、溝彫りなどに使用する電動工具です。先端部分のビットにさまざまな形状をしたものが用意されているので、用途に合わせてうまく使い分けましょう。
両手でハンドルを持って操作する仕様になっているため、材料を完全固定できる状態で作業する必要があります。作業環境を整えたうえで使用してください。
おすすめ製品・メーカー|HiKOKI 36Vコードレスルーター M3612DANN
コードレスタイプのルーターで、壁面の窓抜き作業や足場で電源コードが邪魔になりません。業界初のブラシレスモーター搭載によりハイスピードな切断や窓抜き作業を実現させました。
切断スピードは、HiKOKIの従来品対比で1.4倍となっています。ハンドル部にアクションスイッチがついているので、簡単に電源ON/OFFが可能です。ONのロック機能がついているので、誤作動を起こしにくい仕組みとなっています。
電気カンナ
カンナは、木材の表面を削ってなめらかにする工具で、これを電動にしたのが電気カンナです。電気カンナであれば、初心者でも比較的簡単に木材の仕上げができます。
また、より幅広い面積を効率的に作業できるのも特徴です。両手で本体とハンドルを持って、一定のスピードで切削を進めていきましょう。
おすすめ製品・メーカー|MAKITA 82mm充電式カンナ KP181DZ
こちらは充電式の電気カンナとなっていますが、1回の充電で122m(切削深さ1.0mmの場合)相当の作業ができるのが特徴です。一方でパワーも強く、最大切削深さは3mmでノブを操作すれば深さを細かく調節できます。軽負荷で高速回転、重負荷で高トルクと自動変速の機能がついているのも特徴です。
充電式の集じん機とBluetoothで無線連動しているため、作業と同時に粉じんの除去を自動で進められます。替刃式なので刃の交換により長期間により使用可能です。
ディスクグラインダー
ディスクグラインダーは、先端の円盤ディスクを交換することで、研磨、切削、切断といった複数の作業に使用可能な工具です。金属の研磨が中心ながら、木材にも使用できる製品が多く見られます。
ディスクには、さまざまな種類が付属しています。
切断砥石|金属切断
ダイヤモンドカッター|コンクリートやタイルの切断
サンディングディスク|木材や金属の研削・研磨
ワイヤーブラシ|汚れ・サビ落とし
一台で多様な作業に使えるのは便利ですが、ディスクがむき出しになっているため、カッターを設置している状態では危険性が高いので、取扱には特に注意しましょう。
おすすめ製品・メーカー|京セラ ディスクグラインダー 脱着式 RG1262
最大の切り込み深さが一定となっていて、作業がしやすいのが特徴です。ギヤヘッドをスリムにしたため、狭いところでも作業しやすい製品となっています。
フィルターやラビリンス構造により防じん性能が高いのも特徴です。グリップは直径56mmとスリムで握りやすくなっています。
電動工具セットを買うのもおすすめ
どの工具を揃えていけば良いか分からないという方は、電動工具セットを購入するのも一案です。電動工具セットには基本的な工具が一式揃っています。
単品でそれぞれ購入するよりも安く揃えられる場合が多いです。バッテリーに互換性があり複数の製品を一つの電源で扱えます。
セットで購入すると、工具を整理・収納するケースもついていて整理整頓がしやすいのも特徴です。DIY初心者は、まず工具セット一式を購入するのもよいでしょう。
電動工具をそろえるときのポイント
多種多様な電動工具を揃えていくときの考え方を紹介します。参考にして、作業をスムーズに進められるよう、効率良く工具を揃えていきましょう。
優先順位をつけて買いそろえていく
一気に全ての工具を揃えるとかなりコストがかかってしまうので、優先順位付けをして買っていきましょう。
自分が日々おこなうDIYの中で頻繁に行う作業、かつそのなかでも重労働だったり、手作業ではうまくできなかったりする作業を整理しましょう。そのうえで、その作業を効率化する工具から買いそろえていくのがおすすめです。
収納場所を確保する
購入前に収納・整理する場所を確保してください。電動工具の中には危ない物が多く、不用意に放置すると事故やケガの原因となります。特に刃物類の取扱には充分な注意が必要です。購入した製品を安全に保管できる場所をあらかじめ作った上で、製品を揃えましょう。
電源に着目して商品を選ぶ
多くの工具においてコード電源式と充電式があります。作業シーンや作業時間を踏まえて自分に合った製品を選んでください。野外で電源のない場所で作業するなら充電式が便利です。
一方で室内や自宅周辺でコンセントがある環境で使用するならコード式の方が長時間使えます。作業する上でコードが邪魔になるかどうかも検討したうえで、自分に合った製品を選んでください。
電動工具を買いそろえてDIYを本格的に始めよう
一般家庭で扱いうる物に絞っても、多岐にわたる電動工具が存在します。全てを一気に揃えようとしなくて良いので、自分が頻繁に使いそうな工具から検討していきましょう。
もし工具選びに迷ったら、まずは電動工具セットを購入し、工具の扱いに慣れてきたら徐々にアップグレードしていくのも一案です。
uncle-bでは、今回紹介した電動工具をはじめ、さまざまなDIY用の工具や素材を扱っています。DIYを趣味としている方は、是非一度Webサイトを覗いてみてください。