バールとは、てこの原理を活用して重いものを持ち上げたり、硬いものに刺さったものを抜いたりするときに使用します。板にささった釘を楽に抜くときにしばしば使用しますが、他にもいくつか用途があります。日曜大工やDIYを趣味とする方は、ぜひ用意しておきたい工具です。

今回の記事では、バールの用途や選び方についてまとめました。バールが必要か決めかねている方は、この記事を参考に購入を検討してください。

 

バールとは?



バールは、主に金属でできたL字型の工具です。「金梃(かなてこ)」とも呼ばれていて、テコの原理を利用して少ない力で釘抜などの作業に使用できる工具です。

使い方はシンプルで、初心者でも手軽に使える工具なので、DIYを趣味としている方は一家に一つあるとよいでしょう。シンプルな工具ですが、さまざまな形状やサイズがあります。用途を踏まえて、手ごろなサイズのバールを入手しましょう。

 

バールの形状や大きさ

バールはL字の短い方に切り欠きがあり、釘などを挟みやすい形になっています。長い方が柄となっていて、平たい形になっているケースが多いです。サイズとしては、15cm〜1m程度のものが一般的です。家庭でも使用される汎用性の高いものは25cm〜40cm程度のものとなっています。

長いものの方が少ない力で強力なパワーが与えられます。一方で、重く大きくなると持ち運びには不便になるため、適度なサイズの製品を選びましょう。

 

バールの材質

ほとんどのバールは金属でできていますが、大きく分けて次のような材質のものがあります。

ステンレス:錆びにくいので水に濡れる場所で作業するときに便利

・炭素鋼:強度や粘り強さがあるため、より力のかかる作業におすすめ

・特殊鋼:軽くて丈夫、摩耗や熱に強いなど特殊素材によりプラスの利点あり

・用途や作業シーンなどを踏まえて、最適な材質のバールを使用してください。

 

バールの柄の形状

バールの柄の形状は断面で考えると複数の種類があります。

・平形:スタンダードな形状。中央が少し凹んでいて指をかけやすい形に

・多角形:平形よりも力を入れて握りやすいのが特徴。解体作業などより力のかかる作業におすすめ

・中空円形:パイプ状で中心が空洞になっている。強度に劣るが軽いので、自宅のちょっとした作業などには使用可能

使用シーンや用途などをもとに、自分に合った形状のバールを選びましょう。

 

バールの主な使い方



バールといえば釘抜きに利用するイメージが強いですが、そのほか以下のような使用方法があります。

・釘を抜く

・内装や大型家具などの解体

・剥がす・めくる・こじあける

・テコの力でもちあげる

・土を掘る・ほぐす(園芸用)

 

バールの使い方①:釘を抜く

バールの短い方の割れている部分に釘を引っ掛けて、バールを倒せばテコの原理で釘を抜けます。釘が埋まっている場合や釘の頭がない場合には、木材を少し削ってバールを挟む必要があります。その際に、木材に少々傷がつく可能性がある点には留意しましょう。

また、テコの支点として作用するL字の角の部分が木材などに強くあたるため傷や凹みの原因となることも。これを避けたいなら、視点の部分にはあて木をするとよいでしょう。

 

バールの使い方②:内装や大型家具などの解体

内装や大型家具などの解体にも、実はバールが活躍します。たとえば、壁や天井を壊すときには、バールの長い方を利用して壁や天井に穴を開けます。続いて穴から短い方の棒を突き刺して曲げれば、壁材や天井材を簡単に剥がすことが可能です。

大型家具においては、二つの素材の接続部にバールをさして力をかければ、二つの材料を引き剥がせます。手では取り外しづらい部分でも簡単に解体作業を進められます。

 

バールの使い方③:剥がす・めくる・こじあける

解体までは行かずとも、接着した素材を綺麗に剥がしたり、めくったりするうえでもバールが便利です。内装の剥がし作業に特化したバールとして、インテリアバールがあります。

インテリアバールは柄の先端が通常のバール以上に平たい形をしていて、壁などの隙間に傷をあまりつけずに差し込むことができます。室内の内装のアレンジなどをDIYで取り組む方は、剥がし作業に適したバールを用意しておくのも一案です。

 

バールの使い方④:テコの力でもちあげる

重いものを動かしたり、隙間を作ってシートや板などを差し込んだりするときにもバールが活躍します。使い方は単純で、重いものの下にL字の短い方を差し込んで長い柄を倒します。

すると、テコの力で人力で持ち上げるよりも少ない力で重いものに隙間を作ることができます。工事現場・土木作業で多用される使用法ではありますが、家庭でも大型の家具のDIYや外構のDIYにチャレンジするときには有効な使用法のひとつです。

 

バールの使い方⑤:土を掘る・ほぐす(園芸用)

小さい穴の土を掘ったり、穴からバールを差し込んで硬く乾いた土をほぐしたりするのにもバールが有効です。園芸を行うときの事前作業に重宝します。

柄の先端に根切り用の板がついていて、園芸に特化した園芸用バールもあります。庭や畑の作業をするときには、小さなスコップと共にバールを用意しておけば、作業を効率的に進められるでしょう。

 

バールの選び方



基本の形状は全てL字でも、用途やサイズ、材質などによってバールにはさまざまな種類があります。次のような点に着目して自分に合ったバールを選びましょう。

・先端と尾、柄の形状で選ぶ

・長さと重さで選ぶ

・材質で選ぶ

 

先端と尾、柄の形状で選ぶ

バールの先端と柄および尾(柄の先端)の形状にはさまざまな種類があります。形状によって適した作業が異なるため、作業用途に合わせて最適な形状のバールを選びましょう。たとえば、次のようなタイプがあります。

・L字・I字:釘抜きを中心に汎用性高い

・金てこ型(尾平・柄が多角形):解体や重いものを持ち上げるのにおすすめ

・スクレーパー型(尾が薄い平型):薄い板などを剥がすときに便利

・園芸用バール:土の掘り起こしや小さな穴掘りに適した形状に

 

長さと重さで選ぶ

長さと重さで考えるのも一つの考え方です。バールにはさまざまな種類があり、工事現場などで使用されるものでは長さが1mにおよぶ製品もあります。

DIYなどにおいて、家庭で釘抜きや軽度の解体作業などに使用するなら25cm〜40cm程度の長さが適しています。もう少し本格的に内壁や天井の解体・アレンジなども行うなら、60cmくらいのサイズのものを選びましょう。

基本的にバールは長いほど小さい労力で大きな力を加えることができる反面、重く持ち運びがしづらくなります。一般的には、家庭で使用する分にはあまりに大型のバールは適さないケースが多いでしょう。用途を踏まえて適度なサイズや重さの製品を選んでください。

 

材質で選ぶ

バールの多くは、頑丈でひび割れなどが起きにくい粘性の強い金属でできていますが、素材により耐久性が変わります。基本的には頑丈で、さらに錆びにくいなど特殊加工がなされた製品ほど値段が高くなりがちです。作業シーンに耐えられる材質で作られたバールを選びましょう。

 

バールを用意しておけばDIY・工作がスムーズに



バールは、釘抜きのほか解体作業や重いものを動かす時などに重宝します。DIYを行う方は、一家に一本あれば作業をスムーズに進められるでしょう。意外に種類が多いので、自分に合ったサイズや形状、材質のバールをうまく選んでください。

uncle-bでは、今回紹介したバールのほかさまざまなDIY工具や素材を取り扱っています。DIYを趣味としている方は、ぜひ一度Webサイトを訪れて見てください。

uncle-bのWebサイトを見てみる