ステンシルとは、型紙越しに文字やイラストを転写する模様づけの方法です。衣服や木などさまざまな素材に取り入れられています。100均などを利用すれば安価に材料や器具を準備できるため、手軽なDIY手法としておすすめです。
今回の記事では、ステンシルの基本的な特徴ややり方を紹介します。手軽に小物や衣服などのデザインをDIYでアレンジしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ステンシルとは?
ステンシルとは、絵柄や模様、ロゴなどをくりぬいた型紙に色を吹き付けたり塗ったりすることにより、素材に転写する手法です。
家具や衣料、小物などのリメイクやDIYの方法としておすすめの手法のひとつといえます。型紙は100均などで買えるほか、慣れてくれば自作も可能です。
DIYやデザインのリメイクにおすすめ!
ステンシルを取り入れると、簡単にさまざまなものの見た目を変えられます。無地でシンプルな印象のある素材に模様やロゴなどを転写すれば、雰囲気をがらりと変えられます。
販売されているステンシルシートを使用することで、DIY初心者でも安価かつ簡単にリメイクが可能です。見た目を変えたいけど、本格的な塗装はハードルが高いという方にもおすすめの手法といえます。
ステンシルシートは100均などで安く買える
文字や模様などを転写するときに使用する型紙は「ステンシルシート」といいますが、ステンシルシートは100均などで安価に販売されています。高いコストをかけることなく簡単にチャレンジできるのもステンシルの特徴です。
たとえば、ダイソーではさまざまな模様やロゴについて2枚入り税込110円(すなわち1枚あたり55円)で販売されています。
ステンシルシートを自作すればデザインも自由自在
ステンシルシートを自作すれば、自由自在にデザインを決めて素材に転写できます。シートが一度できあがれば、何度でも同じデザインを転写できます。手軽にオリジナルのデザインにアレンジする手法としておすすめの手法のひとつです。
型があるので失敗しにくい
ステンシルは、型にきれいな模様やロゴをくりぬくことができれば、何度でも転写ができるようになります。たとえば手描きのように文字のバランスが崩れたり、模様が箇所によってゆがんだりするリスクが低いといえます。
もともと模様やロゴが入っておらず、くりぬいて使用するステンシルシートも100均などで安価に売っています。模様や文字をトレースしてきれいにくりぬくスキルだけみにつければ、簡単にオリジナルのデザインをDIYで取り入れられます。
文字やイラストを利用して手軽にオリジナルのデザインが作れる
自分でくりぬくタイプのステンシルシートは、多くの場合半透明になっています。気に入ったロゴや模様が見つかったら、鉛筆などを使用してトレースしたうえでくりぬくことが可能です。
もちろん、さらにこだわってデザインから自作した上でくりぬけば、完全にオリジナルの模様やロゴで素材をアレンジすることもできます。手軽でありながら自由度高くデザインのアレンジやDIYが可能なのが特徴です。
ステンシルに適した素材
ステンシルは、表面の凹凸が少なければさまざまな素材に転写できます。
木材
布や衣服
ガラス
素材によっては、吹き付ける塗料を工夫することで色落ちしにくい状態を保てます。ステンシルに適した、主な素材についてみていきましょう。
木材
木材は、ステンシルに適した代表的な素材のひとつです。家具や小物などにオリジナルの模様やロゴをいれることで、ワイルドな風合いを持たせることができます。木目との色合いを加味して、適した色の塗料を選択して転写しましょう。
小物の場合はさらにひと工夫して、素材全体に色づけをしたあとに別の色でステンシルすれば、見た目の雰囲気を大幅に変えられます。
布や衣服
布・衣服にもステンシルでの模様付けが可能です。タペストリーを作ったり、無地の衣服にオリジナルのロゴや模様をつけることもできます。ワンポイントの模様を付けるほか、無地のTシャツ全面に模様をつけるときにもステンシルは有効です。
あらかじめシートにデザインをトレースして、切り絵のように切り抜くことで、整ったデザインのTシャツを作れます。いろづきをよくするために、布用のインク・塗料を使用しましょう。
塗料を工夫すればガラスも
表面に凹凸がなければ、ガラスやプラスチックなどにもステンシルは応用可能です。扱いやすい水性塗料では流れ落ちる可能性があるため、つるつるした表面にもしっかり定着する塗料を選んで使用しましょう。透明感のある素材に塗料で模様付けをすることで、オリジナリティのあるデザインを作れます。
ステンシルの進め方
ステンシルを進める手順は、大きく分けて次のとおりとなります。
1.器具の準備
2.ステンシルシートを固定
3.色付けをする
4.ステンシルブラシを使用して細かい仕上げ
5.塗料が乾いたら完成
今回は初心者向けに、ステンシルシートは出来合いのものを使用することとします。それぞれのプロセスについて、詳しくみていきましょう。
準備しておく器具
まずは、必要な器具を全て準備しておきましょう。つぎのような器具や素材を準備してください。
ステンシルを施す素材
ステンシルシート
塗料
塗装器具(筆・ハケ・スポンジ。ステンシルブラシがあれば最良)
マスキングテープ
新聞紙など(作業場所の汚れを防ぐため)
慣れれば難しい手順ではありませんが、失敗すると素材をダメにしたり、周囲を汚してしまったりするリスクがあるので、準備を丁寧に行いましょう。
ステンシルシートを固定
まずは、素材に対してステンシルシートを固定します。くりぬかれたロゴや模様をゆがみなく転写するためには、両者を確実に固定することが大切です。
一方で、作業後はシートを剥がすため、固定しやすくあとで剥がしやすいマスキングテープを使用するのがよいでしょう。また、基本的なことではありますが、マスキングテープで転写ために切り抜かれた穴の一部を塞がないようにも注意しましょう。
色付けをする
ここまでの準備が終わったらいよいよ色づけです。用意しておいた新聞紙などを作業場に広めに敷いて、余計な場所に塗料が着かないように徹底しましょう。敷いた新聞紙のうえにステンシルシートをつけた素材をおいて、色づけを行います。
色をつける際にはハケや筆、スポンジなどを使用します。なお、塗装器具に塗料を付けるときには「少なめ」に塗料を付けるように意識しましょう。色をつけるときに塗料が多すぎると、型の隙間から流れてきれいに模様がつかない可能性があるためです。
余計な塗料を落としたうえで、ステンシルシートのくりぬかれた部分に上からポンポンと当てるように色をつけていきます。全体に均一になるように意識していくと、ムラなく色がつけられます。
ステンシルブラシを使用して細かい仕上げ
ステンシルブラシという専用のブラシがあれば、さらにきれいに色づけできます。ステンシルブラシは小さいため、塗れる面積は小さい一方で、細かい部分に塗料を行き届かせることが可能です。
くりぬかれた部分に隙間なく色が塗れたら、塗料が乾く前にステンシルシートを剥がしましょう。
塗料が乾いたら完成
ステンシルシートを剥がしたら、塗料が流れたり余計な場所に付着しないよう平ら場所で乾燥させます。完全に乾いたら完成です。
ステンシルをDIYに取り入れて手軽にアレンジしよう
ステンシルは、シートを使用することにより模様やロゴを正確に素材に転写できます。オリジナルの模様を手軽にデザインに取り入れて家具や衣料、小物などのアレンジが可能です。
ステンシルシートは100均にも販売されているため、あまりコストをかけずにDIYができるのも特徴といえます。この記事を参考にして、ぜひステンシルでオリジナルのデザインを取り入れましょう。
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