壁紙は部屋の印象を大きく変えられますが、DIYとしては難易度が高いイメージがあるかもしれません。

しかし、初心者であっても手順とポイントを知ればきれいに仕上げられます。

今回は、DIYで壁紙を張り替える方法をお住まいのタイプごとに解説いたします。

初めての方でも失敗しないためのポイントも合わせてご紹介しておりますので、DIYをあまりしたことがないという方もぜひご覧ください。

 

壁紙はDIY初心者でも張り替え可能!自分でする3つのメリット



壁紙の張り替えをDIYで行うことのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

自分の好きな壁紙にできる

壁紙は部屋の中でも大きな面積を占める部分なので、その部分を変えるだけでもお部屋の雰囲気が大きく変えられます。

全面を自分の好きなカラーや柄の壁にしても良いですし、一面だけをインパクトのある壁紙にするのも遊び心があって良いですね。

ご自宅をこだわりの詰まった空間にしたいという方、個性的な柄や色合いに仕上げたい方にもおすすめです。

また柄や色を変えなくても、経年劣化や紫外線などの影響で変色した壁紙の張り替えをご自分で行う方も多くいます。

特に白系の壁紙は汚れや黄ばみなどが目立つので、何年かに一度張り替えをするときれいな状態がキープできますよ。

 

コストを抑えられる

DIYで張り替えをすれば必要なのは壁紙・接着剤・清掃用具などの原材料費のみ。

業者を利用する時のように、見積り費用や施工費などがかからないため、張り替えにかかる費用が抑えられます。

また、業者に連絡して見積りを取って、予定を擦り合わせて・・・という工程も不要なので、自分の時間が出来たタイミングで作業ができるのも時間の節約になります。

 

DIY用の製品を使えば簡単に作業ができる

壁紙にのりがついた物などDIY用の製品も多く、そういった壁紙を使えばDIY初心者でも簡単に効率良く張り替え作業が行えます。

DIY用の壁紙といっても決して簡易版ではなくテクスチャーや模様も豊富ですし、オンラインショップを利用すれば日本にはない海外メーカーの大胆な柄など個性的な製品も購入できます。

ウッドや大理石調の壁用パネルなどもあったり、ふすまにそのまま貼れるクロスもあったりするので、お部屋の構造や種類に関係なくお好みの壁紙が見つけられるはず。

 

壁紙の張り替えは住まいのタイプによって方法を変えよう



壁紙の張り替えは持ち家か賃貸かで、可能な作業の内容が異なります。

特に賃貸物件の場合は注意が必要なようです。

 

持ち家の場合は本格的な作業が可能

持ち家の場合は貸主の許可は不要なので、壁紙を剥がして張り替えても問題ありません。

ご自分の好きな内容で壁紙の張り替え作業が行えます。

壁紙を剥がしてから新しいものを貼る方法は、手間がかかりますが既存の壁紙の影響を受けないため仕上がりがきれいになるというメリットがあります。

ただ、分譲マンションの場合はごくまれに内装の変更への厳しい規約を設けている物件もありますので、管理組合にお問合せください。

 

賃貸の場合は貼って剥がせるタイプが便利

賃貸物件の場合は、「賃貸借契約書」の内容をご確認ください。

物件によって、

  • 壁紙の張り替えは一律禁止
  • 貸主の許可を得ればOK
  • 元の壁紙を破損しなければOK

などルールが異なります。

禁止されている場合でも、壁紙の変色や破損などがあると張り替えを認められるケースもあります。

まずは大家さんや管理会社などに事前に相談して、壁紙の張り替えは可能なのか、どの範囲内で認められているのか、古い壁紙は廃棄してよいのか・・・などをご確認ください。

原状回復費用を支払って壁紙を張り替えるという選択肢もありますが、リスクも出費も大きいのでおすすめはできません。

壁紙の上から貼って剥がせる製品などを利用するとよいでしょう。

ただ、製品によっては接着剤が元の壁紙に残る可能性もあるので、糊残りのしにくいものを選びましょう。

 

壁紙張り替えに必要な道具とDIYする手順



壁紙の張り替え作業をする前に、必要な道具を準備しておきましょう。

作業内容によっても変わりますが、壁紙の張り替えに必要な道具と役割を表でまとめました。

張り替え作業の内容に合わせて必要なアイテムを選びましょう。

以下からは、

  • 元の壁紙を剥がして張り替える
  • 元の壁紙の上から新しい壁紙を貼る

という2つの方法についてそれぞれ解説していきます。

 

元の壁紙を剝がして貼る場合



元の壁紙を剥がして貼る場合の作業工程について見ていきましょう。

 

壁紙を剥がす

まずは今ある壁紙を剥がしましょう。

コンセントやスイッチなどの配線カバーを可能な限り外しておきます。

カッターで上下左右の隅に切り込みを入れて、継ぎ目から少しずつ手で壁紙を剥がしていきます。

この時、

裏紙などの下地が剥がれないようにカッターに力を入れすぎない

勢いよく剥がすと裏紙が破れることがあるのでゆっくり少しずつ剥がす

という2点に注意してください。

 

壁紙を切る

メジャーで壁を測定し、使用する壁紙をカットします。

この時、上下に5㎝ずつのりしろを設けましょう。

 

下地処理・壁紙にノリを貼る

裏紙が浮いたり剥がれた部分が出たら補修用のパテを塗って下地処理を行います。

画像引用元:下地処理の方法 壁紙(クロス)下地の場合 – 壁紙屋本舗

ヘラを使って段差が出ないように整えたらパテを乾燥させます。しっかりと乾いたら表面をサンディングペーパー等でフラットに整えましょう。

必要なサイズにカットした壁紙の裏に糊を塗っていきます。

壁紙用の糊は薄めるタイプとそのまま使えるものがありますが、DIYの場合はそのまま使えるタイプがおすすめです。

トレイに糊を入れてローラーをたっぷり馴染ませて、壁紙に塗布していきます。

画像引用元:壁紙の貼り方(糊付けとプロは言いますが糊塗りです。) | 大家さん必見。ひばりヶ丘(東京)のクロス屋さん

壁紙は大きいので、塗った糊が乾かないようにある程度塗ったらジャバラになるように折りたたむ作業を繰り返します。

画像引用元:のり付き壁紙クロスの貼り方(張り方)-DIYショップRESTA

最後は蓋をするように端の部分を織り込んで、糊を塗った面が空気に触れないようにしましょう。

端までしっかりのりを塗って、糊を塗った後5~10分ほど馴染ませるのがポイントです。

 

壁に貼る

端から壁紙を貼っていきましょう。

上部分はのりしろを5㎝ほど残して、余裕を持たせて貼ります(仮止め)。

画像引用元:のり付き壁紙クロスの貼り方(張り方)-DIYショップRESTA

のりしろの角の部分には小さいヘラを使って筋目を付けます。

撫でパケを使って端部分をきれいに密着させたら、仮止めした部分を外して横の真ん中ラインを密着させます。上下を分けるイメージです。

画像引用元:壁紙の貼り方(補修や貼り替えのコツ)|快適生活ガイド|DCM

その後上下の順番で中から外に向けて空気が入らないように貼り付けます。

 

細かい部分を仕上げる

コンセントがある部分は、地ヘラとカッターを使って壁紙を切り抜きましょう。

画像引用元:生のり付き壁紙クロスの貼り方(張り方)コンセント・スイッチ部とジョイントコーク-DIYショップRESTA

撫でハケで切り抜いた部分を密着させます。

次に上下ののりしろ部分をカットします。筋目を付けた部分をカッターでカットしていきます。

画像引用元:壁紙の貼り方(補修や貼り替えのコツ)|快適生活ガイド|DCM

のりしろを切った端部分をローラーで馴染ませて、浮かないようにぴったりと付けましょう。

貼り終わったら上下左右の端部分を水を含ませたスポンジなどで糊をふき取ります。

この工程を繰り返して張り替え作業は完了です。

 

元ある壁の上から貼る場合



次に、元々の壁紙の上から新しく壁紙を貼る場合の作業について解説いたします。

 

壁をきれいにする

まずは、壁をきれいにしましょう。

湿気や油分が残っていると、カビが生えたり、壁紙の付きが悪くなることがあるので洗剤を使って拭き掃除をしたあとしっかりと乾燥させます。

次に、上から貼る壁紙をカットします。

 

糊を付けて壁紙を貼る

壁紙に糊がついていない場合は、ローラーなどを使って糊を塗っていきます。

DIYでは糊がついた製品もよく使われますが、貼って剝がせるタイプの糊単体も販売されているので、お好みで使い分けてください

 

まとめ

今回は壁紙の張り替えDIYについてご紹介しました。

DIY初心者でも、手順を守ってポイントを押さえればきれいに壁紙を貼れます。

最初から部屋全体の壁紙を張り替えるのはハードルが高いかもしれないので、小さい面積の箇所で練習しておくと作業をスムーズに勧められますよ。

DIY用の壁紙や工具のセットなども販売されていますので、今回ご紹介した作業工程を参考に壁紙を張り替えていつもの空間をフレッシュに蘇らせてみてはいかがでしょうか。